kit, câble et butée hydraulique d’embrayage | Valeo / BENDIX / LUK / SACHS

いわゆる、クラッチ板、クラッチカバー(ダイアフラムスプリング)、レリーズベアリングのセット、とクラッチワイヤー、油圧シリンダー。

足で踏むんですが、クラッチって。
その向こうで、何が起こってるのかは、割と知らない。
知る必要もないってばないんですが、知らないと何が起こってるか解釈できないと思うので、概略的に・・・

フライホイールに、クラッチ板と呼ばれる円盤が、ダイヤフラムスプリングってもので押しつけられてます。その状態だと、フライホイールの回転はクラッチ板へ伝わってます。
これがクラッチが繋がった状態。

ダイヤフラムスプリングの中心を押しつける役で、レリーズベアリングというのが居まして、クラッチペダルを踏む操作がこのレリーズベアリングを、油圧とかワイヤーを介して伝わって、ダイヤフラムスプリングの圧着力を解放してやると、フライホイールとクラッチ板が離れます。回転力が伝わらなくなります。
これがクラッチが切れた状態。

要は、フライホイールとクラッチ板の摩擦力と、ダイヤフラムスプリングの圧着力で、クラッチは繋がってて、クラッチペダル踏む力がクラッチフォーク等を介してレリーズベアリングを動かし(コンセントリックだとレリーズベアリング自体が油圧で動いて)、その圧着力を解放することで、クラッチが切れる、を成し得てるわけです。

が、いかんせん、摩擦力と圧着力、ベアリング等の耐久性、どれをとっても永遠不滅のものではありません。
酷使してると、いわゆるクラッチが摩耗する。摩材がすり減って、摩擦力が減って、滑る、回転力をダイレクトに伝えれない状況に陥ります。
クラッチを繋いだ状態でもアクセルを踏むと、エンジンの回転数のみ上がっていって、トラクション(車が前へ進もうとする力)が追っかけてついてきます。いわゆる、”滑ってる”の症状。
この症状は、クラッチ板の摩耗、ダイヤフラムスプリングの消耗、どちらでも起こるんじゃないかなぁ?

と、場合によっては、レリーズベアリングが破損したり、タチ悪いのだと、クラッチ板のトーションスプリング折損ってのも、希にあります。

で、滑る以外に、クラッチの感触がイマイチ、重い、クラッチが切れないという症状が出る場合もあります。それ以前に、単純に動作が”重くなる”というのもあります。

千差万別。傾向は掴めても、みんながみんなって訳でもない。使用状況等によって症状の出方が変わる、その程度問題もあるので、一概に言えません。

大抵、運転が上手い人なら、いくら渋滞が激しい極東の島国でも、10万キロくらいは保つと思う。
が、運転がヘタ、というか、半クラッチを多用する乗り方を強いられた場合、サーキット、ジムカーナ等を含む競技使用が多かったりすると、そこまでは保たないコトも多いです。
んでも、数万キロは保って欲しい。が、コレは使用状況に依るので、一概には言えません。

でも、まぁ、基本、長期的に見れば消耗品、いつかは換えます。各々の部品に不具合が出た場合も、いつかは換えます。永遠には使えません。弊店社用車は15万キロですべり出して換えました。

その際には、クラッチ板、ダイヤフラムスプリング(クラッチカバーとも呼ばれる)、レリーズベアリングは三点セットで換えるべきもの、だと思います。
貧乏性なので、減った板だけ換えたい的な、バラで換えるのは、デメリットは思いつくけどメリットはシャンプーくらいしか思いつかない。そうしたいなら弊店以外でそれを請けてくれる優しい(?)整備屋さん(がいるなら)そちらでドゾ。

なんでかって、その問題の理由は、そのクラッチがどこについているか・・・

エンジンとトランスミッションの間なんですよ。(汗)
大抵の場合、と言うか殆ど全数、トランスミッションを車から降ろさないと、換えれない。(汗)
FR車なら、まだスペースに余裕があったりで、大ごととはいえまだなんとでもナル。
FF車、しかも横置きとキた日には、狭いスペースで知恵の輪のようにしてトランスミッションを降ろさなきゃいけない。
ミッドシップ車だと、ミッションだけ下ろしようがなかったりしますので、エンジンごと下ろさざるを得ない場合も多い。
ルノーキャトルみたいに、トランスミッションが前な縦置き車の場合、ラジエター外してトランスミッションを前へ引っこ抜きます。

ということで、トランスミッション降ろし(稀にエンジンごと降ろし)という、割と大仰なミッションが遂行されるわけです。

で、三点セットを換えて、またトランスミッションを積む。で、その他いろんなものを着けて・・・

なので、結構な作業工程になるので、結果、相応の費用になります。
なので、減ったのは板だから板だけ換えればイイやろ、とか、ベアリングのみ、カバーのみ、は、結果組んでみてほどなく換えなかったトコが逝ったりすると二度手間三度手間なので、三点セットで換えるのが潔いかと。
(何回も降ろして積んで、その分の作業費用掛かるのは、弊店は商売的にはウエルコネですが、心情的にはメンドイのでイヤです。(学生の頃、貧乏で、滑ったクラッチ板だけ換えるという暴挙に出たことがあります。が、結果、滑らなくなっただけで感触劣悪で、またミッション降ろさないといかんなぁと途方に暮れたこと、アリマス。という、経験則。)

という、クラッチ交換。
滑った唸った切れなくなった動けなくなった、の前に是非。

その場合に、社外品のクラッチ三点キットが、純正より若干安いので・・・

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一枚目、こんな感じのパッケージに入ってくる(コトが多い)。盤とカバーとベアリングとセンター出し工具。画像はValeo製RENAULT 4用。
二枚目はLUK製ルノーキャトル用。
三枚目、ごく希に?あったら使うかも?な、SACHS製クラッチ三点セット。RENAULT 4のフルーイの、840ccな頃のの用。


噂の(?)クラッチ三点セット。左上がクラッチ板、右下がクラッチカバー(ダイヤフラムスプリング)、左下がレリーズベアリング。(右上の茶色い棒は、センター(芯)出し用工具。画像はRENAULT Clio2/Lutecia2 1.6 16V用。

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噂でもちきり(ごく一部で)の、クラッチ3点セット。ルーテシア2/クリオ2 ルノースポール2.0 16V用。だが1,2枚目ヴァレオ製はビニールでパックされててなにがなんだかわからない。左画像左上にちょこっと見えるのが芯出し工具。右のはパッケージから出てたのでお目見えの芯出し工具。(ってプラッチックの棒ですけど。)
三枚目、LUK社製クラッチ三点セット。
四枚目、おなじくLUK社製三点セットと、クランクリアシール。距離乗ってたら換えておきたいクランクリアシール。あとから漏れると非常に悔しいノデ。


プジョー106/206、シトロエンSaxoも一緒か?のクラッチ三点キット。Valeo製。下に敷いてるのは軽量フライホイールらしく・・・二枚目の同じくだが、ノックセンサーが一緒に写ってますが。三枚目は、LUK社製106用。BENDIXのクラッチワイヤーと社外クランクリアシールと一緒に。換えておかないとあとから泣きを見ることも、あるかも知れない、ので。


DACIA Logan MCV 1.6 16V用クラッチ三点。なぜかレリーズベアリングが別売でしたが・・・(後述の、コンセントリックレリーズ(レリーズシリンダーとベアリングが一体モノ)がアルので、ベアリングのみ別売だと後から発覚。)

以上が、ワイヤー式のクラッチの場合。最近の車、というか、車種やレイアウトによって、油圧式のものもいる。同じ車種でもエンジンミッションによって混在してる場合もある。

油圧式の場合は、クラッチ断続にシリンダーを使ってる。しばらく前までは、ミッションケース外側にシリンダーが居て、漏れても抜けても外から換えれるようになってたんですが・・・

最近の車は、レリーズベアリングとシリンダーが一体になっていて、ミッション降ろさないと換えれない。これをコンセントリックレリーズシリンダーと言うらしい。Megane2の2.0とかAlfa147とか、そうですねぇ。

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Valeo製、コンセントリックレリーズシリンダー。Alfa147用。

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フィアット プント2 HGT用、Valeo製、クラッチ三点セットと、レリーズシリンダー。同時に換える社外品エンジンマントミッションマウントスタビライザーと一緒に。
二枚目がクラッチマスターシリンダー。こいだけ集めて電卓叩くと、純正比大幅なコストダウンが見込まれる逸品。


ルノーメガーヌ2ルノースポール用、クラッチ2点セットと、コンセントリックレリーズベアリング+シリンダー。漏れるとクラッチペダル行ったきりになる。切れなくなる。焦る。ミッション降ろして、降ろした際だからこいだけ換えようと、純正の値段調べて、卒倒する。このLUK社製の値段見て、概ね半値近いと、ホッと胸をなで下ろす。で、クラッチ板しげしげ見たら、ほのかにValeoの文字があったり・・・(どういうこっちゃい?)。で、クラッチカバーをしげしげと眺めると、なんちうケッタイな作り・・・クラッチ側に自動調整らしきが組んである・・・誰だんなこと考えたヤシは・・・フツーに着けたら程なく滑りそう・・・つーかどーやって初期位置出しすんだ?要注意。あ、ボルトも毎回交換とのこと。ヤヤコスィ。
クラッチ換える、その際には折角だからミッションマウントも、若干安価なOriginal Birth製のに換えてみる。

こういうのは、その場合には、容赦なく換えておくことが肝要と言い得てみよう。手を抜くとまた同じコトせなあかんくなる、ノデ。

さてさて・・・

レリーズベアリングがクラッチフォークでクラッチカバーに押しつけられたり離されたりして、クラッチ断続を成し得るわけです。

手にはいるなら社外品、その方が数割安い。(場合もある)
そういうので、多少なりともコストの圧縮に努めるのが、貧乏症な弊店ではあります。

ちなみに参考資料、RENAULT KangooのValeo製新品クラッチ板と15万キロ使用消耗しきって滑ってツルツルな純正クラッチ板。

kwskはこちらで。

またまた参考資料。ルノールーテシア2クリオ2ルノースポール。
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15万キロでクラッチがギクシャクし出した一枚目、もう溝が消えつつある。二枚目のヴァレオ製新品と比べるとよーくわかる(カ?)。
三枚目は別のルーテシア2RSで、距離はさほど多くないけど勃発した椿事、レアケースだと思うなので参考にはならんかもだけども、クラッチ板の摩材剥離という惨事勃発の例。

もう何が起きても驚かない年式と距離の、ルノーキャトル。

何が起きても驚かない方が乗るべきな旧い車なので、誰も何も驚かない。今までやってなかったら遅かれ早かれすぐそのうちまもなく来る可能性しかない椿事ですので、粛々と対処する以外術がない。それがカッコだけじゃなくてホントに好きで乗っているオーナーの責務。ともあれ、このとき約10万キロ。クラッチ板はイイカンジにツルツルです。交換作業工程中の画像はズーと下の方に数枚ありますよ。

続いて参考資料。PEUGEOT 106/CITROEN Saxo。

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一枚目、十数万㌔でクラッチ板ツルツルな例。で、上に写ってるクラッチカバー、レリーズベアリング逝去によりダイアフラムスプリングを苛めて、一部折損した例を二枚目アップで。コワイコワイ。
三枚目、プジョー106でも、順当に減れば・・・14万キロでイイカンジにツルツルになってます。レリーズベアリングやダイヤフラムスプリングが運良く逝かなかったら、ここまで使えるという好例か?(運転上手かったのと運がよかったんだねー。)

で、折角クラッチ換えるなら・・・

クラッチワイヤーも換えたいところ。その節は是非♪
右の画像、交換したあとですが、BENDIX社製クラッチワイヤー。RENAULT Express。純正より若干?カナリ?安かった。横サンク/エクスプレスのクラッチワイヤーって時折切れるので、この値段は助かる。

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プジョー106S16用、自動調整なしのクラッチワイヤー、BENDIX製。時期違えて同じものなんだけども、まぁ折角なんで、写真撮ってみた。

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シトロエン サクソ用、自動調整ナシのクラッチワイヤー、BENDIX製。106との互換性はシランですけど、ラベルに106の記載がないから、専用品なんだろうね。

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ルノーキャトル用のクラッチワイヤー。BENDIX製。車がもう古いので、今まで換えてなかったら、往きかかってても不思議じゃない。換えよう換えよう♪

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ルノールーテシア2/クリオ2の2.0 16V,いわゆるRSのクラッチワイヤー。BENDIX製。

あ、あと、旧いクルマ沢山走ってるクルマだったら、クランクのリアシールも同時に換えた方がいいと思います。

画像はルノーキャトル。ぢくぢく漏れてるのがおわかり頂けるだろうか?
理由は前述と同じく、クラッチのむこうがわのフライホイールのむこうがわに居るシールなので、この機会でないと換えれない。またミッション降ろして換えるという二度手間を防ぐため。

この辺、ケチると後から泣きを見る。また同じこと、ミッション降ろしを敢行しなきゃならんくなるので・・・

さてさて、では、クラッチを換える場合・・・

バンパー外してバッテリー降ろして・・・
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エンジンを釣って・・・えぇ、エンジンとトランスミッションはくっついた状態で車体に乗っかってますので、エンジン釣っておかないと、トランスミッションと一緒に重力に従って、降りたがって、トランスミッション単品では降りてくれないので・・・エンジンだけそこに残ってていただきます。

ミッションジャッキ使ってロワアームごとサブフレーム外して・・・
サブフレームに乗っかっているラジエターとコンデンサーを落ちないよう仮止めして・・・

トランスミッションにミッションジャッキかけて、ドライブシャフト外して、なにはともあれ、ジャマなもの片っ端からアレコレ外して・・・

エンジンとミッションを切り離して、そろそろ降ろす。

フライホイールについているクラッチさんこんにちは。降りたトランスミッションさんちょいミッションジャッキの上で待っとりゃーせ。クラッチフォークの先にレリーズベアリングさん居らっせられますが、あなたは選手交代していただきます。


左が既存のクラッチ。右が新品クラッチ。今回の案件は、減り気味なだけで滑ったわけではないので、そんな摩耗してないです。デモカエル。


クラッチを外したフライホイール。に、新品ディスクをセンター出し工具使って位置決めて、で、クラッチカバー(ダイヤフラムスプリング)を取り付ける。右上辺りにルノーで悪名高いTDCセンサーが居ますね。そう、あのコはフライホイールのキザギザ歯山を数えるのがオシゴト。サボルナヨー。

で、ミッションを積む。その過程は上記のVice-Versaで!(手抜き!)


で、サブフレーム着けて・・・の図。こうなってくるともういつもの眺めです。

(すっげ端折ってますので、順番工程この通りやればイイってもんじゃないですよ。真似して自分でやるのは自己責任に於かれましてでご自由に。)

以上が横置きのバヤイ。縦置きのバヤイでも、基本やることは同じ。

縦置きであるところの、ルノーキャトルのトランスミッションを降ろした図。ここまで辿り着くのに、ボンネット、ラジエター、その他色々外して臨む。
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くやしいけれっど、おまえに夢中、ガランドゥ、ガランドゥ♪は、さておき・・・
一枚目、現車はクーラーなぞいないっ!な840ccのふるーいキャトルなので、その分の工数が少ない分、まだいいが・・・
そして、二枚目、クラッチを換える。
三枚目は、1108cc, 688/C1Eエンジン、一部の皆様が萌えに萌える名機、だがラジエターやら電動ファンやら、クーラー付ならコンデンサーやら乗っかってるので、外すモノが多くてどえらい作業になる、ガランドゥまで辿り着くのが大変な工程の、まだ折り返し地点にすら辿り着いていない図。

という感じの、結構な感じの大作業です。それ相応の作業技術料と部品代を強いられますので、クラッチは大切にお使い下さい。半クラッチは最小限で!

んでも、板がチびたり滑ったりした場合は、容赦なくやりましょうね。保たせてもいいことはないですのでやう゛ぁいやう゛ぁいとなったら、その車買ったお店へゴーだっ!

Twingo Easyとか、そりゃ人間がやるみたいに動作上手くないので、板が減ります。板が減ったのが原因の一つで動作怪しくなってるの少なからずですからね。安易にクラッチを足動にしたって、ほどなくクラッチ換えなあかんくなったりしますので。

という感じで、クラッチ、いきなし滑るとか、切れなくなるとかって、急ぐことは希なので・・・

交換は計画的に♪こいだけの作業なので、折角ばらすので、ミッションマウントも換えた方がいいと思いますよ、ご参考までに。

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