東京モーターショーの出展社の中で、なかなかチャレンジングだなぁ、と思ったのが“関自のブース。関東自動車工業です。
関東自動車工業、略して“関自”は神奈川県横須賀市に本社を構えるトヨタグループの一員で、昔はヨタハチ(トヨタスポーツ800)、最近ではセンチュリー、レクサス(SC)などをつくっています。トヨタの新型スモールハイブリッド「AQUA」をさっそくドレスアップしてみたり、ラクティスの屋根を押し上げてハイルーフにしてみたり、4WDのミドシップスポーツハイブリッドであるガズーレーシングの「GRMN(GAZOO Racing tuned by MN)SPORTS HYBRID ConceptⅡ」を見せびらかしたりと、およそ立派な企業とは思えない、いちチューナーのような立ち位置が良かったです(あ、ほめてるんですよ)。
なかでも気に入ったのが「FSハイブリッドコンセプト」。FSとは「Flagship Sedan」というそのまんまな感じの頭文字なんですが、これがまだ異様に質感が高い。さすがセンチュリーつくってるだけあるなぁ、と思ってしまいます。ホイールなんかセンチュリー流用じゃないのかなと。観音開きのドアもいいし、無表情なデザインも孤高の存在感を高めているように思います。残念ながら車室には入れなかったんですが、座ってみたいと思わせる1台でした。
TEXT & PHOTO/Morita Eiichi