天井の張替。旧くなってくると落ちてきたり汚れてきたりしますのでね。
寄る年波にいかに抗うか。
クルマも旧くなってくると、まぁそりゃ機械だから壊れます。
大抵の”壊れた”という事象は、各部稼働部の消耗劣化が限度を超えるとかが起因することが多いのですが、消耗劣化は稼働部に限らない。内外装も旧くなってくると痛んでくる。
ドアの内張が剥がれてきたり、シート生地や皮が破れたりほつれたり・・・そういうのも、ご要望と予算と現実がかみ合えば、承りますのでご相談下さい。
今回は、天井の内張。
天井の内張といってもいろんな種類があります。普通に布をそのまま貼ったモノ、ベースと布の間にスポンジ状のモノがはさがってるヤツ、裏にスポンジ状のものがついている布を貼ってあったり、布が天井から吊り下がってるヤツ・・・その他もあるかも。
で、屋根自体が日光に晒されて熱を持ったり、外が寒いとトンでもなく冷やされたり、その断熱の目的もあって、結構凝った作りしてるクルマもあります。
それが、布も旧くなってくると、汚れたり・・・寒暖の差や経年劣化による素材の変質等で、ささくれてきたり風化したりして、落ちてくるのもいます。(汗)それこそ触ると粉になって落ちてきたり。(笑っちゃイカンですが。)
布自体が落ちてくるのは、スポンジ状のものを挟んであるタイプだと、そのスポンジが劣化して天井内張とお別れしてしまって、布が垂れ下がってきます。かなりカッコワルイ。
サーブとかレンジローバーとかジャガーとか、お約束ですね。ベンツでも落ちるの居るらしく。だから別にラテン車に限ったコトじゃない。
アルファの145の前期のもお約束。エスパスの旧いのや縦サンクの前期型、ルーテシア2/クリオ2のフェイズ2もキますねぇ。
大抵、天井の布とベースの間のスポンジ状のモノが、熱や経年劣化で朽ち果てて落ちてきちゃう。
布自体が風化してきちゃうのもいる。旧いフィアット車、パンダ1とかティーポとか、触ると粉が落ちてくるようになってくる。
あまりに見苦しいので、四の五の言わず、張り替えてみる。
そういった張り替えた例を・・・
FIAT Tipo.左画像、これは、布が風化してきちゃった。サンルーフ開け閉めすると微細な粉が降ってくる。(やっぱし笑っちゃイカンですが、それが現実。)
降った後が模様のように残って、これまた見苦しい。
で、別の布で張り替えたのが、右の画像、と。
気持ちよく綺麗になる。オリジナルと同じものでなく、耐久性も考慮した素材と薬剤で、内装に合わせて黒にしてみました。
以下は、落ちちゃった天井を我慢せず潔く張り替えた後を祭ってみました。
これはSAAB900ですねぇ。(タッカーってより)ホチキスやらなんやらでがんばって補修してたのが、貧相を越えて余りに貧乏くさかった。見苦しかった。だから、張替敢行。
Alfa 145も前期型は天井内張が落ちてきます。これもさくっと張り替える。(あんまし画像よくないですが。)
ちなみにこやつはドアの内張、貼り直してみた。
Lutecia2/Clio2 RENAULT Sport 2.0 16V Ph.2で天井の布が落ちた例。
この際だから、ピラー内張に近いブラックで張ってみようかと・・・なかなか締まった感じになっていいのではなかろうか?
さてさて今度は・・・オリジナルより若干濃いグレーで張り替えた例。ルームランプ、バイザー、アシストグリップとのコントラストでご確認できる?カモ?
メガーヌ2も天井張り替えたんですが、施工前画像撮るの忘れたんです。それは職務じゃない結果に影響しないからドーでもいいんですけども。お詫びに、ドアの内張、リア左右内張も張り替えたので、その画像で許してね。
んだけども、張替って一言で言っても、屋根の内張取っ払って既存の布を撤去して、下地を作り直したりして、あの複雑な凹凸にあわせて布を貼っていくわけで・・・時間も手間もかかる。まさしく職人芸。
その分、安からずですが、腕のいい職人さんの仕事は、出来映えも綺麗でイイカンジ。
ましてや、じゃあオリジナル(純正)と同じ色、同じ素材が手に入るわけでもなく・・・なので、いっそのこと色を変えてみたいな覚悟で臨んだ方が確実です。
で、まぁやっぱし結局、安からずな訳ですが、見苦しいのガマンしてる方が精神衛生上宜しからざるナノで、どっかで気合い入れてえいやっと小綺麗に仕上げましょうね。
まぁ、そこまで求めない場合は、普通にやる方法もあります。
でも、どっちにしても安からず。ですが、屋根でも椅子でも、沸々と悩んでるよりは一気に解決しちゃった方が精神衛生上イイ。
悩んでる方はご相談下さい。