そう、板金じゃなくて鈑金なんです。
と書いておいて、板金と鈑金の違いはよく知らないんです。(真)
運悪く、擦ったりぶつけたりして、車が凹んだり傷になったりすると、人間も凹んだり傷ついたりします。
人間は、気を取り直して前向きにモノを考えれば、大抵復活できますが、車はそうはいきません。
自分で叩いたり引っ張ったり塗ったりすれば、直るかも?ですが、大抵あんまし上手いことはいきません。本職には勝てません。
なので、鈑金塗装屋さんにお願いして、お金払って直してもらうわけです。
鈑金屋さんは、鉄板を叩いたり引っ張ったりして、概ねの形を戻して、概ね以下の細かいところはバテ等で形を作って、表面を仕上げます。
塗装屋さんは、その上に下地を塗って塗装をして、磨いて仕上げます。
と、すんげぃく大まかに言えばそういう仕事なんです。
まず鈑金屋さん、これは叩いて引っ張ってで直せるものか、換えた方がいいか、換えなきゃいかんかのせめぎ合いから始まります。
単純に外板と言ったって、その裏側に何があるか、フレームや梁が居たりしたら、そっちも直さないと当然外もなんともならない。外してみないと判らない部分もある。
で、あとは、叩く引っ張ると換えるの工数の差。工数はそのまま作業費用となりますので、換えずに直すので換える部品の価格を上回っちゃ意味がない。でも、換える部品が高価だったりなかったりしたら直さざるを得ない。高価でも換えないと何ともならん部分もある。
ましてや、ヒトが手を掛けてなんとかしましょうな訳だから、新品のクオリティにどこまで近づけるか、な話も出てきますし・・・
ま、やっぱし、詰まるところは工数と腕とセンスの勝負ですね。
で、塗装屋さん。下地をちゃんと作ってちゃんと乾燥させて、ゴミの混入をできるだけ防げる環境を用意しつつ、車の塗装のコード等から大まかに塗料を作り、細かくは現車と突き合わせながら色を微調整して合わせて、せーのと塗るわけです。
これもやっぱし、工数と腕とセンスの世界ですね。
今時の世知辛いご時世ですから、如何に安くがもてはやされようとも、最終的には削れるところは工数と材料、な訳なので・・・
叩くの引っ張るの換えるのを最小限にして、速乾性のパテ使って、乾かす固めるもそこそこ、仕上げもそこそこにして、下地もそこそこ、色もそこそこちゃちゃっと塗ってはいできました、な仕事も少なからず見ます。
値切ったり急がせたりすると、そうなっちゃいますね。そうですね。しょうがないですね。
大抵、そういうのは、数年してくるとパテが引けて(痩せてきて)、傷の跡が見えて来ちゃったり、そもそも色が違って見えちゃったり、します。
もちろんヒトのやることなので、絶対そういうことがない!はきっと無理なわけで、でもあっちゃヤだから、時間掛けて手間掛けて工数時間がかかっても丁寧にやりたいけど・・・
コストがねぇ・・・
という永遠のせめぎ合いが続くわけです。
幸いなことに弊店にいるクルマは、なんでもいいヒトが選ぶクルマでもなく、なんでもいいやすけりゃいいヒトは多分来ない店、なので、それに手を掛けるのもそれ相応これくらいのクオリティは要るでしょう、な仕事をお願いできる鈑金屋さんにお願いしたいと思って・・・
早5年余り、仕事出してうーんと唸ってみたり、申し訳ないがケンカみたいになってみたり、様々な理由でケンカを強いられたり、まぁいろいろありましたが・・・(トーイメ)
最近は2社、その時と場合に依ってで、仕事をこなしております。
が、結果、なぜか2社ともすっげ遠かったり(って市内ですが)、安くなかったり(って私的には許容範囲ではありますが)、2社とも、私が持ってくクルマ以外馬やら牛やら天使やらネコやらがついてるクルマばっか居たりして、車両保険とかだと保険屋さんが怯んだりしますが・・・
しょうがないっすね。適当な仕事見ても自分が納得できないもんだから。
とはいえ、ヒトのやることだからねぇ・・・
そのしきい値の範囲って、難しいですねぇ・・・
完璧にしようと思ったら、換えるくらいしか方法がないのが事実。
でも、コストがねぇ・・・(フリダシニモドル)