【CROSS TALK】カーエレクトロニクスのアレコレ

――8月某日、とある喫茶店で。近頃の話をしていたら、自動車業界の半導体不足からカーエレクトロニクスへ話が広がった。

 

 

 

 

半導体不足でクルマはおろか、
ETCまで入荷が遅れる。

 

Suzuki(以下、S):いやぁ、コロナ禍は終わりが見えないね。

Morita(以下、M):そうですね。

S:コロナウイルスの感染を恐れながら、自粛生活を強いられ続けているのは辛いけど、自動車業界で言えば、やっぱり話題は半導体不足の一件だね。

M:そうですね。そもそもコロナ禍で半導体不足な上、2020年の旭化成マイクロシステムの火災、今年になってからルネサスの工場火災などがあって、さらに供給不足になっちゃいましたよね。

S:クルマはもちろん、半導体っていろんな電気製品に使われてる。そういう半導体不足を顕著に感じたのは、ETC車載器。これが入ってこない。

M:そうなんですね。そうか。そりゃETCにも半導体は使われてますもんね。

S:うちはいつもパナソニックのを使ってるんだよ。スピーカーがアンテナに入っているので、本体をグローブボックスとかに隠しても、音が聞こえる。そういう製品ってパナソニックしかないから使ってるんだけど、生産が止まったらしいって話を聞いてからほんとに入ってこない。で、つい最近、ようやく入荷されるようになった。

M:そうだったんですね。

S:問屋さんの話だとETCを50個注文したのに、来たのはたった3個(笑)。国産車のディーラーで取り付ける分を優先的に確保しているみたいだから、そっちに取られちゃって僕らみたいなところには回ってこないという。

M:なるほどぉ。まぁ、クルマ自体も新車の納車が遅れてるって話も聞きますからね。

S:ルノーだと、いまはトゥインゴがまったく間に合ってないらしいよ。

M:そうなんですね。

S:3月にトゥインゴ頼もうとしたら、完売してて、次の入港予定が5月、納車は6月か7月とかそんな風に言われて。じゃあ、それでお願いしますって言ったんだけど、まだ受注を開始してないって。どういうこっちゃって。

M:ほう。

S:で、ずっと待ってたんだけど、ぜんぜん始まらなくて。結局、7月末に受注を開始! って。いやいやいや!

M:遅れすぎですね。

S:で、その受注分で140台来るはずだったのが、100台に減り、さらに受注は先着順だと!

M:先着順!?

S:だからパソコンに張り付いて、受け付け開始したらすぐに発注、発注、発注って。

M:そもそも、なんでそんなに足りてないんです? やっぱり半導体不足?

S:トゥインゴの供給不足は、欧州ではもう0.9ターボ売ってなくて、電気に切り替わってる。で、イギリスでもトゥインゴは売ってない。ってことは、右ハンドルは実質日本専売。そりゃあ台数つくれないよねぇ。そもそもメーカーからしたら大した台数じゃないし……。

M:なるほどぉ。そういうことですか。

 

クルマの寿命が10年だとしたら、
ナビの寿命は5年くらいな感覚。

 

S:ETCもクルマ自体もそうだけど、半導体不足でカーオーディオやナビも煽りを食ってる。うちはインダッシュのカーナビ装着車って少ないんだけど、ディーラーだと新車で買うときにナビを付けたりとかパッケージ化されてるみたいな感じでみんな付けるらしいんだけど、うちはほとんどないんだよね。

M:というか、すずきさんが勧めてないんですよね?

S:そ、そうね。

M:なんで勧めないんです?

S:クルマの寿命よりもナビの寿命のほうが短いと思ってるから。だってさ、時代が変わるにつれ、道路も施設も変わるし、ナビ自体の機能も進化するし、使う人のニーズも変わっていくよね。ここ数年でBluetoothが普及し、AppleのCarPlayも普及した。そういうのを体感できるのは、うちが中古車屋だから。

M:というと?

S:中古車が入ってきて、新車当時のナビが付いてるんだよね。使ってみると「わ、Bluetoothないよ」って。USBもつながんないよ、とか。

M:ああ、なるほど。でも、そうはいっても大昔の中古車じゃないですよね。

S:そう、せいぜい5年くらい前。それくらいしか経ってないのに、何この時代遅れ感。

M:なるほど。

S:昔はさ、カーオーディオなんて本体を引っこ抜いて、配線外して、新しいのに付け換えれば済んだじゃない? でも、いまのはそうじゃない。現行のトゥインゴにインダッシュのナビを付けようとしたら、付ける場所を外して中にあるフレームを無理やり曲げてスペースつくって押し込んでつけるんだよ。そこまでしてディーラーはやってるんだよね。

M:当然、安くはないですよね。

S:工賃も本体もね。ちゃんとしたメーカーの上のほうのグレードだと20万円くらいするもんね。でも、地図はアップデートできるやつはあるかもしれないけど、ナビ自体の機能が増えるわけじゃないからね。

M:確かに。BluetoothのないナビがアップデートでBluetoothが付くわけじゃない。

S:クルマってガツガツ使ってる人でも、だいたい10年10万キロ。でも、5年ってようやく半分。となると、また残り半分のために大金払ってナビを買い替えるのか、と。

M:昔はそうするしかなかったですけどね。

S:そう、ナビはそれしかなかったし、PNDもいまほど進化してるのが少なかった。でも、いまはそれがスマートフォンでできるわけじゃないですか。最近はディスプレイオーディオみたいなのも出てきてる。

M:iPhoneなどのスマートフォンに特化したカーオーディオですね。CDみたいなメディアは付いてなくて、USBやBluetooth、ラジオとアンプが搭載されてるやつ。大画面でスマートフォンのアプリが動くんで便利ですよね。

S:うん、そっちを使ったほうが僕は合理的なんじゃないかって思うんだよね。

M:そうですよね。僕もまったく同感なんですが、それでもインダッシュのナビを付けたい人がいるんですよねぇ。インダッシュのナビはどんどんスマートフォンに置き換わって、消滅するんじゃないかと思ってたんですが、いまでもカー用品量販店に行くと、それなりの売り場スペース取って売られてる。

S:おそらくそれはメーカーの思惑なんじゃないかって思う。利幅が大きい商品だから、何とか売りたいという……。

M:ああ、なるほど。

S:昔さ、カーオーディオにどうやったらiPodをつなげられるだろうってあれこれやってたんだよ。そしたらカーオーディオの問屋さんに「すずきさん、そんなこと研究するよりもナビ売ったほうが儲かるよ」って。ナビに付いてるじゃん、その機能って。

M:ああ。

S:いやいや、ナビ付けるのが嫌だから、これやってるんですって。結果、それがうまくいってけっこう売れたんだよ。

M:そうかぁ。そういう話を聞くと、僕らのその考え方は少数派なのかもしれないですね。

 

純正のカーオーディオの
品質が昔よりも格段に上がった!

 

S:じゃあ、どういうときにインダッシュのカーオーディオやナビが必要なのか? 僕、学生のときに某大手カー用品量販店でアルバイトしてたんだけど、当時は純正のカーオーディオは高いから、オーディオレスで注文して後から安いのを付けるというパターンがあった。もしくは、音楽好きだから、自分の気に入った音質のカーオーディオを後から付けたいというパターン。あとは純正オーディオの音が気に入らないから交換する、というパターン。だいたいこの3つだったんだよ。

M:ああ、3つめは確かに。当時の純正カーオーディオなんて、スピーカー、紙でしたもんね。

S:そうだよね。でも、いまは純正の品質が当時よりも格段に良くなった。カーメーカーによっては、音質を考えたドアの形状設計を考えたりしてる。大満足はしないけど、過不足はない感じになった。ステアリングリモコンも登場し、使い勝手も良くなった。

M:ほんとにそうですね。わざわざ交換しなくてもいいかってレベルになってきましたよね。

S:ルノーでいうと、特にルーテシア4あたりから各段に良くなったね。

M:ああ、3と比べるとやたらいいですよね。

S:ドアスピーカー、バスレフだし。

M:それにドア自体が違いますよね。剛性も上がったから、音質も良くなったのかな。箱から違いますよね。

S:個人の主観だけど、ルーテシア4は初期のほうが低音が出てる気がする。後期になるとマイルドになったけど。デッキが違うかもしれないけどね。

M:低音絞りたくなるくらい?

S:そうそう、そんな感じ。しかもあの大画面でしょ。だから換える必要性も感じないし、そもそも後期はバックソナーのオンオフもできるようになってるから、交換するのがかなりやっかい。

M:ああ、それもつながってるんですね。

S:ちなみにルノーのカングー2、メガーヌ3以降の一部モデルは、オーディオを社外に換えると時計が合わせられなくなる!

M:え、本当ですか?

S:そう。合わせるためには、純正のカーオーディオにつなぎ直さないと、合わせられない。

M:そうだったんだ。

S:宣伝みたいになっちゃうけど、Connects2ならちゃんと合わせられますです。

M:へーへー!

S:当時はそれこそカーオーディオメーカーもたくさんあった。でも、純正が良くなったことで、カーオーディオ業界から撤退してる。まともに残ってるのって、カロッツェリア(パイオニア)とケンウッドくらいじゃない? ナビだったら、アルパインもまだやってるだろうけど、クラリオンはフランスのフォルシアに買収されちゃったし。海外ではまだやってる日本メーカーもあるけどね。

 

パイオニアのデッキが
妙にいい……。

 

S:そんな感じでカーオーディオ業界がシュリンクしていくなか、メーカーはどうやって生き残っていくのか。うちの場合は、ルノー車が多いこともあって何とかしてサテライトスイッチを使いたいわけですよ。そうなるとパイオニアがいちばん優秀。ディスプレイは使えないけど、Connects2を使った場合「Renault」って文字が出るしね(笑)。全車試したわけじゃないけど。

M:あれ、ちょっといいですよね。

S:そうそう。4、5年くらい前まではオーディオデッキを換えても、ちょっと高音がキラキラしたかなって感じだったんだけど、ちょっと前までからパイオニアのデッキが妙に良くなった。

M:なんでですかね?

S:なんでだろうと僕も思って、弊店に出入りしてるカーオーディオ専門の電装屋さんに聞いてみたの。そしたら、オーディオってアンプにランクがあるみたいで。昔よりもワンランク上のアンプを使ってるって話。そのくせ、値段はそんなに上がってないから大したもんだよね。

M:すごい!

S:パイオニアもどこかに買収されるって話があって、普通はそういう状況になるとクオリティを下げて値段も下げる方向に行くんだけど、パイオニアの場合は逆に行った。クオリティ上げて値段据え置き。すごいと思う。

M:決死の戦略ですね。

S:うちのお客さんも言うもんね。「デッキ換えたら音がすごく良くなった」って。だから、まずデッキを交換してみるといいと思うよ。

M:パイオニアの生き残り戦略はそういうところに見え隠れするんですね。

S:そう。だからパイオニアはおすすめ。ディーラー車でもナビでサテライトスイッチを使えるようにしてあるやつあるけど、一部使えなかったりする。その点、Connects2を介すると、すべての機能が使えるようになるから。一部、キーアサインが違うのもあるけど。

M:そうですよね。それは慣れてしまえば問題ないし。

 

カーオーディオ好きでも個人では限界がある
経験豊富なクルマ屋さんに相談すべし!

 

S:いまどきCDで音楽を聴く人も少ないだろうから結局、音楽はディスプレイオーディオで鳴らして、ナビはグーグルマップとかの地図アプリで見るっていうのが総合的に見ていちばんなのかな。

M:ほんとそうですよね。

S:パイオニアはその先駆者でもあるし、輸入車のことを考えてくれてるのか、1DINサイズでラインアップしてるしね。

M:ありがたい。でも、こういう知識ってやっぱクルマ屋さんがいちばん知ってますよね。

S:そうだねぇ。カーオーディオが好きな人でも、個人だといろんなメーカーのものを触れるわけじゃないから、やっぱり経験豊富なクルマ屋さんとかカー用品量販店に相談したほうがいい。

M:ただ、さっきもすずきさんが言ったように、ナビは儲かるから売りたいわけですよね。それは本当にユーザー目線になった商売なのか、と言われるとちょっと疑問ですよね。

S:難しいところだよね。やっぱみんな売りたいし(笑)。それにそういうことに興味のないお客さんにあれこれ提案しても、面倒くさがられることもあるし。

M:ああ、確かにそういう人もいるかもしれない。いろいろ提案してほしい人ならいいですけどね。

 

ドライブレコーダーは
自分のためでもあるし、人のためでもある。

 

S:最近、ドライブレコーダー(以下、ドラレコ)付けてる人も多くなったね。

M:そうですね。

S:うちははじめユピテルを使ってたけど、途中からヒューレットパッカード(以下、HP)に替えたんだよね。それはなぜかというと、僕が使ってみて使いやすかったから。いま思えば、画面が大きいから老眼でも使えるって、そういう理由だったかもしれない(笑)。

M:それ、大事!

S:それに取説見なくても自然に操作できるんだよ。ユーザーインターフェースがしっかりしてる。

M:直感的に使えるんですね。

S:あと、すごいなと思うのは、月に1回ドラレコが「フォーマットしてください」って言ってくる。ああ、なるほどねと。

M:どういうことです?

S:以前、お客さんのクルマを預かったとき、ドラレコからアラーム音がする。なんだろ、と思って見てみると「メモリーカードがいっぱいです」って。

M:ああ! それじゃ意味ないですよね。

S:そう考えると、ああ、フォーマットって大事だなと。

M:そうですね。メモリーカードも消耗品ですし。安定的な書き込みをするためにも、必要。そういう警告をしてくれるのはありがたいかも。

S:うちに出入りしている業者さんが「HPっていまどきフォーマットしなきゃいけないんですね」って言うんだよ。僕は「え、そういうもんじゃないの」って言ったら、いまのはほとんどフォーマットフリーのタイプらしい。でも、実際にお客さんの中にはメモリーカードがいっぱいの状態に気づいていない人もいるからね。

M:肝心なときに録画できていないとねぇ。

S:そうなんだよ。以前、こんなこともあった。お客さんが事故に遭って、相手との交渉が長引いてたみたいで。ドラレコの録画を証拠映像として出そうと思ったけど、肝心な映像が上書きされてた……。

M:ああ……。

S:その方、ドラレコ本体を買ったときにおまけで付いてた容量の小さいやつを使ってたみたいで。いまどきメモリーカードも安いから大容量のを買っておけばよかったのにね。

M:万が一のために付けてるものだから、それが役に立たないと何のために付けてるのかわかんないですよね。

S:そうだね。あと僕、以前ひき逃げ現場に遭遇したことがあって。飲み屋で飲んでるとき、外でガシャンって音がして。何だろうと思って外出たら、おばあちゃんが倒れてて。クルマが走り去っていくのが見えた。ひき逃げだ、と。おばあちゃんは呼吸してなかったし、無理に動かすのはまずいと思って、飲み屋の客と交通整理して。もちろん救急車や警察も呼んでね。そしたら、反対車線にクルマが停まって若い子が降りてきた。「あの、さっきの現場、ドラレコ付いてるんで録画されてるかもしれない」って。

M:おおっ!

S:すぐカード抜いてって言ったんだけど、使い方わかんないんですって。僕、すぐにその人のクルマ行ってカード抜いて、警官来たら渡してと。で、しばらくして警官来たので、その話をしたら、すぐカードをノートパソコンに取り込むのね。

M:その場で、ですか?

S:そう。取り込んだカードはすぐに返して、警官はそのパソコン持って別のパトカーですぐに帰っていった。

M:へー!

S:で、次の日の朝に犯人捕まっていたよ。

M:ほー、そうか。ドラレコの映像は自分だけのためじゃないんですね。

S:うん、ドラレコの重要性を再認識したね。

 

ルームミラー一体型が理想だけど、
いろいろ課題あり。

 

S:そのとき社用車のカングー1にドラレコ付いていなかったから、こりゃ付けないかんなと思ったわけ。

M:ええ、ええ。

S:そんなとき、お客さんから中国製のドラレコが余ってるから、いらない? って言われて。たまたまそのお客さんが欲しいって言ってたものを僕が持ってたから、交換しようってことになった。で、付けてみたんだけど、1年もたなかった……。

M:ありゃ……。それ、どういうタイプです?

S:ルームミラー一体型のやつ。前々からドラレコをなんでルームミラーと一体にしないんだろうって思ってたから、興味があったんだけどね。それにうちのは観音開きだから、センターにピラーがあってルームミラーで見るとけっこう見にくいんだよね。

M:ああ、そういう意味ではリアカメラで映すタイプは最適ですね。

S:そう、それは良かったんだけどねぇ。角度もイマイチだったなぁ。バックするとき、バックランプの信号を拾ってカメラが下を向くんだけど、もうちょっと下向いてくれれば、と思ってって。下向きに調整すると、今度は通常の状態で上を向きすぎる。いろいろ課題はあるよ。

M:あと、ミラーの画角も大事です。じつは僕も使ったことあるんですが、ルームミラーがすごく広角なんですよ。もちろん広い視野で映してくれるから、便利といえば便利なんですけど、その分、後続車との距離感がつかみにくくなる。ドアミラーとの画角差が大きくなるので、ドアミラーで見ると後続車がけっこう近くまで来てるのに、ルームミラーで見るとすごく遠く見えるんです。その辺が気になる人は注意したほうがいいですね。

S:なるほど。そういうのは使った人しか分からないよね。使い勝手の面で言えば、Wi-Fi対応だとスマホで確認できるから便利だよね。

M:そうですね。我らロウガンズにはありがたいです(笑)。この先、そういうのが増えていくかもしれないですね。

 

本当に必要とされるカーエレは
いずれ純正化される。

 

M:カーナビやオーディオ、ドラレコもですけど、カーエレの分野の進化は早いですね。新しいのがドンドン出てくる。今後も活性化していくでしょうね。

S:そうだね。でも、本当に必要とされるものは「純正化」していく運命なんだよ。

M:ああ、なるほど。

S:ドラレコもいずれ新車時から付いてるようになるかもね。いまのクルマってセンサーやカメラがいっぱい付いてるでしょ? それを活用しない手はない。国産車では電子インナーミラー(アウターミラーも)がすでに純正装備されてるクルマもあるしね。

M:もともとナビもオーディオも純正で付いていなかった機能だから、それを考えれば当然の流れなのかも。

S:だから、この分野のメインターゲットは、もともとそういう機能が付いていない古いクルマ(笑)。

M:そういうことになりますね。

S:ラテン車ってそういう先進的なものって遅れてるから。だから後付けデバイスは何がいいのかを吟味する価値はある。

M:ドイツ車はすぐ純正化しそうですけど、ラテン車はまだ先でしょうね。

 

TEXT/ Morita Eiichi

 

 

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