【EVENT REPORT】FRENCH TOAST PICNIC 2018

2018年5月27日(日)、福井県金津町にある「金津創作の森」にて恒例の「フレンチトースト・ピクニック(FTP)」が開催された。今年で16回目を数える同イベント。今年はシトロエン2CVが誕生から70年を迎えることで、2CVを祝う回となった。会場は右を見ても2CV、左を見ても2CV、どこもかしこも2CV! 合わせて100台くらいが集まったのではないかという話だ。その他にも恒例の「コマ図ラリー」、ボンネットバスに乗って走る「ボンネットバス遠足」、「フリーマーケット」などが行われた。

Morita(以下、M):今年も晴れましたねぇ。

Suzuki(以下、S):晴れたねぇ。

M:毎年おんなじこと言ってますが、やっぱりFTPの晴天率はすごい。天気の心配をしないでいいのはいいですね。

S:参加する古いクルマのオーナーにはありがたい。

M:今年は2CV生誕70周年祭ということで。

S:あんまり詳しくないけど、いっぱいいますね。反対にいつもは多いキャトルやカングーが少ない気がしないでもない……。

 

M:1948年に誕生した歴史あるクルマなんで、いまさら説明は必要ないですね。ウワサでは正式デビューは1948年なんですが、その9年前にあたる1968年の「2CV A」がプロトモデルではなく、すでに量産車だったという話もありますね。

S:2CVはそういういろんな逸話が残ってるし、ストーリーも含め、愛されてるんだろうね。

M:そうだと思います。

S:現在、よく見るのは「チャールストン」、「スペシャル」、「クラブ」くらいかな。あと、ときどき見かける「ペリエ」とかの限定車。

 

M:これは……クラブですかね。

S:ヘッドライトが角目なのは、クラブなんだよね?

M:僕もそう認識してますが……。

S:オーナーさんによって、丸目に付け替えられてる可能性もあるから、単純に判断できないか。

M:ああ、確かに。それにしても、2CVはこういうポップな色もシックな色も似合いますね。

 

M:A110です。最近、新型が出て話題になりましたね。40年ぶりとか。

S:そうだね。新型が出たからかどうか知らないけど、そう簡単に手に入れることができない価格帯に突入しつつある。

M:いま買おうとしたら、どれくらいするもんなんですか?

S:おそらく1本はするだろうね。

M:ひぇ~。

S:だから投機目的で購入する人も増えているんじゃないかな。

M:でも、そのおかげで長らく生き続けることができるならいいんじゃないですかね。

S:いやぁ、どうだろ? 走らずに置物として眺めてもらうだけって、クルマとしてどうなんだろうね。

M:まぁ、走らせてなんぼですからね、クルマは。

 

M:今年もいましたね。シャンソン。

S:サクソじゃなくて、シャンソン。

M:僕、これ好きなんですよね。シャンソンというより、このクルマが好き。もう色あせちゃってて、ホイールも鉄チンなんだけど、なんというか、この雰囲気。佇まい。

S:確かに。106には出せない雰囲気かもね。

M:末永く生き残ってほしいものです。

 

S:ピアッツァ!

M:去年もいましたね。ジウジアーロ!

S:ハンドリングバイロータスでもなく、イムルシャーでもなく、XJ!

M:これ、1.9っていう中途半端な排気量なんですよね。

S:スイッチ類もいいよね。極力ハンドルから手を離さずに操作できるようになってる。

 

M:エロいのがいました。クワトロポルテ。

S:フィアット傘下最後のクルマになるのかな。フェラーリ傘下になってから、性能もデザインも良くなって売れるようにはなったと思うんだけどね。

M:ええ、ええ。僕もマセラティはフィアット傘下まで、ですね。フェラーリ傘下になってから、あの時計も外されちゃいましたし。

S:かっこうは良くなったけど、なんかねぇ。

 

M:C1です。

S:あら、右ハンドルなんだね。あえての、かな?

M:ほんとですね。3兄弟のうち、いちばん見ないモデルかも、C1って。

S:現行は2代目?

M:ですね。2代目でトゥインゴ2のフェーズ2っぽい顔になってます。

 

M:鏡餅がいましたよ。ムルティプラ。いいなぁ。

S:フィアットが迷走してた時代を象徴するクルマかもなぁ。

M:僕はそうとう好きです。「世界一醜いクルマ」かもしれないけど「世界一印象に残るクルマ」でもあります。

S:フェイスリフトしてプントっぽい顔になったんだけど、同時に個性まで失った。

M:この頃のフィアットって、マイナーチェンジでなぜか普通になっちゃう。プントもそうだし、バルケッタもそうだし、すぐにグリル付けちゃうから、普通な顔になっちゃうんですよね。

 

S:その点、これは尖ってるよね。

M:ですよねー。いい!

S:ピニンファリーナのエンブレムついているから、エクステリアもピニンかと思うけど、ピニンは内装だけ。

M:エクステリアデザインは当時、フィアットに在籍していたクリス・バングルです。この後、BMWに行っちゃうんですけどね。

S:まぁ、唯一無二のデザインだね。これは20Vだから5気筒モデルだね。サイドマーカーを欧州仕様に戻したい(笑)。表面積の関係で大きいのに変わっているんだけど、後から規制緩和かなんかで小さいのでもOKになったらしいんで。

M:へぇ、そうだったんですね。

S:100万くらいの予算で仕上げてほしいってオファーないかなぁ……。

 

S:これはRXEかな?

M:なんか普通のルテ2を見ると新鮮ですね。

S:このヘッドライトはノーマルのほうがいいなぁ。

M:ええ、ええ。

S:ほんとにいいクルマ。

M:いまだとRXEとかRXTのほうが振り返っちゃうなぁ。

S:ああ、そうかもね。

 

S:ウインドも見なくなったねぇ。

M:おもしろいクルマなんですけど。これ、エクステリアデザインは日本人なんですよね。鈴木康裕さん。あれ、ドアミラーってクロームメッキでしたっけ?

S:ああ、これ「コレクション」っていう限定車。30台限定だったかな。

M:へぇ、そうなんですね。

S:その後、ゴルディーニが出た。でも結局、2年くらいしか販売されなかったねぇ。

 

S:おおっ、4気筒の310。

M:角目6灯のフロントデザインは斬新ですね。

S:基本的にA110と同じ1.6Lのエンジンなんだけど、このボディは重かった。当然、運動性能もいまいちだった。

M:それでV6に進化していったわけなんですね。でも、このナローボディもかっこいい。

 

M:サフランかと思ったら25(ヴァンサンク)でした。

S:当時のルノーのフラグシップだね。フェーズ2。

M:しかも最上級グレードの「バカラ」です。上の上!

S:PRVエンジンで縦置きFFってのが特徴かなぁ。

 

 

★おまけ

M:1965年式の2CV AZAMなんですが、フロアに穴空いてる。

S:すごいね。

M:しかも、ABCペダル、あんな風なんですね。

S:下から生えてるし、あの角度。

M:アクセルはいいにしても、ブレーキとクラッチは踏みにくそう……。

 

 

※毎度のことですが、内容はその場のノリでしゃべっていることが多々ありますので、多少は間違ったことを言ってる可能性もありますが、ご容赦ください。あとFTPにご参加した皆さんのお車、勝手に撮影しちゃってすいません。もし「載せないで!」という方がいらっしゃればご連絡ください。すぐに削除いたします。

 

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