かつて民藝運動を起こした思想家・柳宗悦(1889~1961)は「用の美」という考え方を唱えた。自身が残した書には「用と美と結ばれるもの、これが工藝である」とも書いている。何だか小難しいことと思われがちだが、考え方はいたってシンプルだ。用の美とは「使いやすく、役に立つように考え抜かれてつくられたものには、美しさが宿る」ということ。おそらく長く存在しているモノには、この「用の美」が貫かれたものではないだろうか。
FIAT Panda CLX
6月 30th, 2016Stalk
6月 6th, 2016Mirafiori 2016
5月 28th, 2016【EVENT REPORT】FRENCH TOAST PICNIC 2016
5月 25th, 2016RENAULT Twingo 1.2 TCe GT & GT Coupe des Alpes
5月 1st, 2016French Toast Picnic 2016
4月 12th, 2016RENAULT Lutecia eLe 1.6 16V & Megane 1.6 16V
4月 2nd, 2016【Tale】CITROEN 2CV6 Special
3月 2nd, 2016CITROEN Saxo VTS
2月 3rd, 2016RENAULT Megane Estate GT220
1月 1st, 2016そのクルマにおいて魅力は1つ、もしくは2つくらいでいいと思っている。たとえば、速い。たとえば、軽い。たとえば、荷物がたくさん積める。クルマの持つ魅力はデザイン的な要素も含め、いくつか列挙できる。しかし、その数が多いほどそのクルマは魅力的になるのだろうか。僕はそうは思わない。魅力が多いほど、そのクルマらしさが薄れるからだ。いや、厳密に言えば、魅力をたくさん詰め込もうとする企画者の思考が、そのクルマらしさを薄めている。かといって、魅力が複数ないと販売面で苦戦するという現実があるのも確かだ。現代において「魅力が少ないクルマほど魅力的である」という方向性を実現するためには、強力なブランド力がないと成功しないのかもしれない。