Archive for the ‘vive le minorité’ Category

CITROEN Saxo VTS

水曜日, 2月 3rd, 2016

「運転がうまい」とはどういうことなのだろう。サーキットで速いタイムを出すことだろうか。それとも無事故無違反を長年続けることだろうか。私は思う。運転がうまいということは、変化するさまざまな状況でも、クルマをコントロールできること。滑りやすい路面、アップダウンの激しい道、上り、下り……。そんな中でもクルマの挙動を把握し、瞬時に操作し、手の内に収める。そんなことができる人こそ、運転がうまい人だ。でも、最近はそんな”修行”をさせてもらえないクルマが多い。子どもが何かをしようとしたとき、先回りしてキケンを乗り除く親心か。その気持ちは、分からないでもないのだけど……。

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RENAULT Megane Estate GT220

金曜日, 1月 1st, 2016

そのクルマにおいて魅力は1つ、もしくは2つくらいでいいと思っている。たとえば、速い。たとえば、軽い。たとえば、荷物がたくさん積める。クルマの持つ魅力はデザイン的な要素も含め、いくつか列挙できる。しかし、その数が多いほどそのクルマは魅力的になるのだろうか。僕はそうは思わない。魅力が多いほど、そのクルマらしさが薄れるからだ。いや、厳密に言えば、魅力をたくさん詰め込もうとする企画者の思考が、そのクルマらしさを薄めている。かといって、魅力が複数ないと販売面で苦戦するという現実があるのも確かだ。現代において「魅力が少ないクルマほど魅力的である」という方向性を実現するためには、強力なブランド力がないと成功しないのかもしれない。

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PEUGEOT 106 Griffe

火曜日, 12月 1st, 2015

高級車の定義とは何か? クルマ好きならきっと一度は考えたことがあるテーマだろう。スポーツカーの定義とは何か? と同じように。ある人は「高価格であること」を挙げ、ある人は「充足感の高さ」だという。またある人は「ハイブランドのメーカーがつくったクルマすべてだ」と言い、またある人は「要人に選ばれるクルマであること」と主張する。これらの答えはすべて正解であり、すべてが側面的である。絶対的な正解はない。人それぞれと言ってしまえば根も葉もないが、そういうものである。

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PEUGEOT 206 RC

火曜日, 11月 3rd, 2015

メイン_0300いやー、またしても楽しいいクルマを知ることができた。このコーナーでいろんなクルマ(といってもラテン車のみだが)に乗らせてもらって、最初はルーテシア16Vに衝撃を受けた。RSの陰に隠れてあまりにも目立たなかった存在がこんなに面白いものなのか、と。先々月のセニックにも驚いた。いわゆるミニバンなのに走って楽しいクルマはそうそうない。そして今回、またもや驚かされることになる。206RC。こんな楽しいクルマ、まだあったんだね(というか、乗ってみたことがなかっただけなんだけど……)。こりゃプジョー最後の真正ホットハッチじゃないか!

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【EVENT REPORT】French Blue Meeting 2015

水曜日, 10月 21st, 2015

全景_03182015年10月17日(土)、18日(日)の両日、長野県・車山高原にて「French Blue Meeting 2015」が開催された。29回目を数える同イベントは、昨年に続いて(日曜日は)見事な好天に恵まれ、長年の参加者は「こんなに晴れて暖かいFBMは初めて」と言うほど。日中は半そでTシャツ1枚でも充分で、日焼けが心配なほどたっぷりの日差しがまぶしかった。

では、今回も参加車両を肴にあーだこーだ言う定番の内容をショートバージョンで(FBMがマンネリならこっちもマンネリを貫くぞ……)。
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FIAT Grande Punto 1.4 Dualogic

木曜日, 10月 1st, 2015

「ブラビッシモ」、もしくは「ブラーボ/ブラーバ」という車名を憶えていらっしゃる方はいるだろうか。かつてフィアットにラインナップされていたモデルで、1995年に登場した3ボックスのクルマだ(現行もあるけど、これは初代の話ね)。本国では3ドアを「ブラーボ」、5ドアを「ブラーバ」、ハッチバックセダンを「マレア」、ステーションワゴンを「マレア・ウィークエンド」と呼んだ。そのうち日本に導入されたのは「ブラーボ」のみだが、日本では意味もスペルも同じの三菱「ブラボー」が商標登録されていたため、その回避策として最上級を意味する「ブラビッシモ」と名を変えて販売されたという経緯を持つ。

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RENAULT Scenic 2.0i 16V

木曜日, 9月 3rd, 2015

それにしても、本当にルノー車というのは乗ってみないと分からないものだと思った。いや、どんなメーカーのクルマであれ、本当の実力は乗ってみなければ分からない。分からないのだけど、分からないなりにだいたいのスペックや見た目で「こういう感じなんだろうなぁ」という“当たり”を付けることはできる。それは見た目の特長やコンセプトがはっきりしているクルマほど想像しやすい。

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PEUGEOT 306 Cabriolet & Style

木曜日, 7月 30th, 2015

メイン_0096私の友人から聞いた話である。その友人には4歳になる娘さんがいるのだが、その娘さん(仮にAちゃんとしておこう)は4歳にしてすでに「オンナ」だというのだ。どういうことかと聞いてみたら、家族で出かけたときのことを話してくれた。Aちゃんにはお気に入りのサンダルがあるのだが、そのサンダルは長い間履いていると足が痛くなるのだとか。家族で出かけようしていたのはハイキングで、山道ではないにしろ長距離を歩くという。でもAちゃんはどうしてもそのサンダルを履いていくといって聞かない。友人は「また足が痛くなってもいいの?」と言うとAちゃんはふてくされながらも「おしゃれはガマンでしょ」と一言。うむ、恐れ入った……。

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FIAT Panda 4×4

土曜日, 7月 4th, 2015

歳を取ってくると、新しいものが受け入れられなくなるようだ。なんか最近、この類の話ばっかりしているが、それだけ深刻なのだ。いや「受け入れない」と門前払いをしているのではない。食わず嫌いでは、決してないのだ。新しいクルマに興味もある。しかし、そのクルマ単体で評価するのならまだしも、前モデル、前々モデルと比べてしまうと、どうしても古い方に目が行ってしまう。これまで古いクルマがダメだったことなんてあっただろうか! 新しいクルマは性能や品質を手に入れた代わりに、情緒を捨ててしまったのだ。しかし、情緒なんてのはいまの世の中、何の役にも立たないし、求められていないことも知っている。私の悩みと迷いは、きっとその部分での葛藤なのだ。

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RENAULT Twingo 1st.Collection

月曜日, 6月 1st, 2015

ブランドとして成立するために必要な要素とは何かを考えてみる。まずはデザイン、そして品質。歴史も必要かもしれない。しかしデザインと品質が優れ、歴史のあるメーカーは世界中にいくらでもある。では、その要素の他にブランドとして成り立つためには何が必要だろうか? おそらくその答えはいまでも出ていない。その証拠に「ブランディング」という言葉がもてはやされ、広告代理店などがブランド力をつけるためのノウハウを必死で提案している。ただ個人的に思うのは、ブランドとして成り立つためには、ブランドとして成り立つことを意識しないことではないかと思う。ブランドは作り上げるものではなく、自然に、結果的に、そうなっていたものが正義ではないか。つまりブランドは、いつの世も受け手(消費者)が作っていくものだとも言える。

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