うちは!?
いやたまたま店の前にMegane RSが2台と、Lutecia RS V6が居るので、はっとそう思ってしまうのですが、大きな勘違いです。
だって、所詮3台だし、うち2台はお客さんの整備預かりですかぁ!
で、ここに、2.0のRSが居たりSpiderが居たりするともう弁解の余地ないですね。(ワハハ)
そうでなくて・・・
んでも、ここに、ルノー車の日本における売りにくさと売りやすさの境があるような気がしてならないんです。
RS,RENAULT Sportとつくクルマは、非常に分かりやすく、ある意味よくできている。カッコもいいので、目を惹くし・・・わかりやすい。チョットオタカイケド。
なので、なぜかRSがよく売れるという図式が成り立っちゃうのですが、実はその真意は・・・
ベースのクルマのデキがそもそもイイので、そっから手を入れるともっとイイ!
という考察もあながち間違ってはいない、筈。
ちょうど今日、Lutecia2のフツーの右ATのコが納まっていったんですが、これはこれで非常によくできている。このサイズとしては優れたスタビリティと、使い勝手をそつなくうまいことなし得ている。
だから、眉間に皺寄せて乗るわけじゃなければ、普通のルテさん(Luteciaの略)のほうが、お気楽極楽に乗れる。楽しめる。というか、ルノーとはこうか!と堪能できるはず。
逆に、これが2.0のRSに至ると、そのパワーを十二分に発揮できる場所って、実は限られる。まぁ私はアクセルはたまにゃ床まで踏みたいヒトなので・・・
でも、RSの2.0 16Vエンジン、低速トルクもモリモリなので、踏まないでも充分走ってしまう。
だから実用上差し支えない訳だけども、私みたいな”踏んでしまえぃ!”なヒトにはたまーに欲求不満を覚えたりもする。タマニャフミタイ。
だから、実は、マイ・ベスト・ルテ2は、1.6 16Vの金色だったりします。(色は別になんでもいいんですが。)
そう、本道じゃないんですよ、ルテRSは。あくまで派生モデルであり、絶妙に実用性を残しつつも高性能を狙った特殊なモデルです。本来のルテさんは普通のルテさんです。
じゃあ、その、普通のルテさんをどうお客さんに勧めるかってのが、多分私ごときより各ディーラーさんの営業さんが頭悩ましてることであとところなんでしょう。
そう、謳っても、訴求効果に掛けるんです。
もし日本でルノーが既にそれなりシェアを持っていて、一般のユーザーさん皆様が、その普通のルノーの美点であり長所である、サイズを問わない普通のバネ脚でなし得るその独特のスタビリティと、一見ダルに見えて懐の深いステアリングフィールを既知のモノとしていれば、きっと黙っててもそれ相応にルノーを選んでいただけるでしょう。
でも、とてもとてもそんなシェアはない。しかも、そういったところを、この狭い島国である日本で、求められていない。
それ以上に、そういったルノーの独特な”味”は、数分や数時間乗っただけで全て見切れるような単純なモノではない。
自分のものとして乗って、半年とかそれ以上、街乗り長距離混交で、荷物積んだりヒト載っけたり、普段の暮らしに使ってみて、ハタと他のクルマに乗り換えて見たときに、”あぁルノーってよかったんだな”と思っていただければ、あなたはまたルノーに戻ってくるかも知れない。いや、戻ってくるべきです。
でも、そうかぁ?と思った場合は、あなたにルノーは合ってない、もしくは、何乗っても一緒、かもしれない。
というような強気なセールストークを私たまにしますが、でも、それが私的には率直な所、なんです。(と同時に、わかってもらえないなら敢えてルノーを選んでいただかなくても、この日本いろんなクルマありますので、ご自由に、という諦めの境地、かもしれない。)
だから、大ハマリさえしなければ、割とリピート率(ルノー経験者が再度ルノーを選ぶ確率)高いんです。ルノーは。
(だから大ハマリさせないよう八方手を尽くすべきだぞ、みんながみんな打たれ強い訳じゃないよぅ、ジャ@ンさんよぅ!)
じゃあ、どういうお話し差し上げたら、日本人に普通のルノーを分かりやすくご理解いただけるか・・・
そんなもなぁ、一介の中古車屋の私より、各ディーラーさんの営業さんの方が熟知してるはずですので、私が悩むコトじゃないんでしょうが・・・
というか、彼らはそれを熟知してるんでしょうが、ルノーディーラーに勤めたことのない(プジョー・フィアットアルファ・ローバーのメガディーラー(当時)には短期ですが居たことありますよぅ。)私は、過去もうすぐ20年、沸々と悩んで・・・
最近諦め気味。(笑)
だから、RSは分かりやすいから売りやすくてヨイよね♪
でも、だから、RS屋ではありませぬので。(諦めてないジャン!)