あんま逝かれても困るってもんですが、オルタネーターのプーリー。
エンジンの回転数はトランスミッションに送られる以前に、いろんなトコに使われてます。
ウォーターポンプをタイミングベルトで(アクセサリーベルトのエンジンもありますが)廻してたり、パワーステアリングポンプ、エアコンのコンプレッサー、オルタネーター(発電機)を、アクセサリーベルトで廻しています。
各デヴァイス、ベルトで廻すためには、大抵は、軸にプーリーがついていて、そこにベルト巻いて廻してるわけですが・・・
たまーに(というか最近多い)、その、プーリーがズッコケるわけです。
オルタネーターで時折起こる。(クランクプーリーでも起こりますけどね、それは改めて。)
左のデカいのがオルタネーターのプーリー本体。本体の中にゴムが充填されていて、中心に右上の輪っか(になっちゃった)モノがついている。そのプーリー全体を右下の六角穴のモノで、オルタネーターの軸に固定されている。
そう、右上のコはプーリー本体に、ゴムにくるまれて一体で居なきゃいけないのですが・・・
なんだか仲違いしてお別れしてるわけで・・・・(汗)
歳取ったらそら色々意見の相違とか老化とかで、別れちゃうのもいるだろう・・・それはそれで、しょうがない。(違)
まっと衝撃的なのだと、こういう、プーリー自体が割れるという椿事が起こるのも、います。これは内外分かれたまま数百キロ乗っちゃったからなのか、なんなのかはわからんですが・・・
プーリーさんが、どんなにこんなんで、くじけちゃったら、プーリー自体が踊って、オルタネーターのケースと接触したりして異音を発したり、軸を廻しきれなくて発電不足に至ったり、アクセサリーベルトの寿命を極端に縮めたりします。
大抵、その範囲で気づいて車屋さんへゴーだ!になって、下述の対策を施すわけですが、最悪気づかずってかそれすら看過すると、たぶん、たぶんたぶん、たぶん23歳、エライこっちゃになり得ると思うんですが・・・カンガエタクナイノデヤメマス。
まぁその、その兆候が出てきたら、早めに換えましょう。
自分で判断できなかったら、皆様行きつけの信頼の置ける車屋さんで車検とか点検の時に発覚するかも知れないので、お願いしましょう。(その為にある制度とも言えるし。)
さてさて、問題は、換えるとしても・・・
プーリー単体で部品供給があればいい。
なければ、オルタネーターASSYで換えるか・・・タカーイゾソレー。
まぁ、どうだ?クルマがイイカンジに旧くて距離も乗ってて、だったら、潔くASSYで換えた方が、その後のトラブル予防の為にはイイと思います。
小手技で延命させてもほどなく、オルタネーター本体が逝く可能性を秘めてますからねぇ・・・
が、問題は、クルマがそれほどの年式距離じゃない場合・・・
それでオルタネーターASSYで換えるのは、ある意味殺生だ・・・ちともったいない・・・
が、プーリー単体で供給がない場合・・・あるいは、もえりゃぁ(すごい、の、名古屋弁的最上級)高価ぃょ!な場合・・・
さぁ困った・・・
ここで、現実逃避しながら、一旦立ち戻って、なぜ、プーリーの中にゴムが充填してあるのかを考察してみよう。
昔は、こんな構造してなかった。プーリーはプーリーで金属のカタマリであった。
が、どうやら、振動吸収や、始動時停止時、高回転時等のイレギュラーな動作をした場合に、ベルトとオルタネーターを苛めないために、緩衝材(ダンパー)として、ゴムを詰めたんじゃないかと思う。(推測ですが。)
多分、偉い賢い人が考えて、こっちのほうが宜しかろうと、こうしたモノだと思う。
それによるメリットが多少なりともあるんだろう。
なきゃやらないだろうし必要ないんだろうし。
だが、要求される耐久性を得られなければ意味がない。
こういうのを、策士策に溺れるとでも言うんだろうか?
その証拠に、今に至ってはもっと進化してて、フライホイール様なものとか、ワンウェイクラッチ様なものを組み込んだプーリーまで存在するらしく。
やっぱり、きっと必要なんだよ。
俺は、これは憂うべき状況だとは全然考えないけれども、
かといって素晴らしいとは絶対思わねぇな俺は。
(だから俺は俺に聞いた。己の現状を俺に聞いた。)
翻って己自身の現況を鑑みるに、
これはやっぱり良いとも悪いとも言えねぇなぁ俺の場合は、君はどうだ?
俺はこれを憂うべき状況とは思ってはいないけれども、
ならこれが良いのかと問われればまぁまぁだと答えざるを得ないのが大いに不本意だ。
と、脇道に逸れまくりましたが・・・
要は、プーリーのゴムダンパー、昔はなかったモノなので、なくてもイイだろう。という見解に至る。
(↑それだけでいいじゃねぇか!脇道に逸れる必要は自分の理解を深めて弊店お客様にご案内できるかどうかの判断の過程に過ぎないじゃないか!それを皆様にお知らせしてドースル?そこ理解深める必要はナイヨキット。って知らない皆様用まとめサイトじゃない自分用まとめサイト程度だから、いいよねきっと。)
だが、そんな都合のいいもの、ダンパー(ゴム)が入っていないオルタネーターのプーリーが世の中にそこかしこ流通している訳でもなく、自社でそれ作る技術力も知識も、ないとは言わないが・・・で、作ったとしても、そこでコストが合うほど、この症例に直面したお客さんが弊店顧客の中に沢山居るわけでもなく・・・量産効果も出ないだろうし・・・
ナノデ、そういう場合は・・・
有名店さんがオリジナルで作ったプーリーを分けて貰って、換えてます。(ニコニコ)
イソイデたので、オルタネーター着けちゃったあとの画像しかないです。
青色のが、件の、オリジナルのオルタネータープーリー。
アルミ製、アルマイト処理済み。色はその時に依ってラシイですが、青とチタンとピンク(?)があるらしく・・・あるモノでお好みでドウゾ。(外からは殆ど見えませんが・・・)
であったのでしたが、社外品でプーリーのみの供給が、適価でされるようになったので、そっちにシフトしてます。ア、純正でも最近はプーリーのみで部品が出るみたい。チトお高価いケドナー。
SNR製、オルタネータープーリー。純正よりいくばくか安価に手に入ります。
一枚目がルーテシア2の1.6 16V用、二枚目がカングー1用、テンショナーとベルトのセットと一緒に。
だけども、この辺、意外とみな一緒じゃないかな?(調べてませんが。)
って、換えるにも、大抵の車は、オルタネーターがエンジンについてる状態でプーリー脱着は無理だし、素直にオルタネーター外せるスペースもない、結構悩ましい。
だから、オルタネーター換える際は、着いてくればいいけど、着いてこなかったら一緒に換える。画像はMegane2用。
だがそして、オルタネータープーリーを脱着するには・・・
こういう専用工具がないと、プーリー外せない組めないのですよ。(汗)
まぁ、ともあれ、桁万キロ前半とか、車齢7年以内で、上述の憂き目に遭った場合(で、オルタネーターが生きてて当分生きてるだろうと思える場合)は、こういった方法でなんとかしますよのさ。
ア、一応、くどくど申し上げたとおり、ゴムのダンパーはそれ相応なんらかの目的でエライヒトカシコイヒトがつけたと思うんですよ。それを、敢えてナシのものに換えることにより、仔細な違い(ベルトが唸る鳴くオルタネーターの寿命が縮まる)が出ないとは私はエライヒトカシコイヒトじゃないのでよー言いませんが、多分、大丈夫だと思います。が、一応、念頭に置いておいてくださいね♪
ということで、なんとかオルタネーターの継続使用に努める、今日この頃で御座いました。