Lancia

このおよそ日本向きでないブランド。ケドスキ、ウフ。

ランチアを語り出すと、そりゃもうエラい長さになってしまいそうなので、記憶に新しいところ辺りから。

日本でランチアというと、デルタ・インテグラーレがまず思い浮かぶでしょう。
でも、あくまでそれはインテグラーレと呼ばれるごく一部のハイパフォーマンスモデルであって、本来のデルタは、割と普通な1,600ccくらいの5ドアハッチバック。

そう、ランチアの本質はそこなんです。ホントハ。あくまでインテグラーレはラリーで勝つための派生モデルに過ぎない。やんちゃなランチア。(けど重要ですが。)

本来のデルタは、その当時だとプリズマ,Y10ってクルマもありましたが、フィアットのコンポーネンツを使って、親会社であり大衆車メーカーであるフィアットでは為し得ない、高級車を製造するメーカー。
同じようなポジションに居るのがアルファロメオ。こっちはもうスポーツの方、ですね。

でも、なぜかインテグラーレのみが有名になっちゃったのがランチアのある意味悲劇であって・・・(暴言)

同時期にデドラや、サルーンであるテーマ、そのワゴンも輸入されていました。が、それほどの台数は見込めるわけもなく・・・
デルタも本体のモデルチェンジにあわせてデルタ2に至りましたが、これなんぞはどうやら数十台輸入されたのみで終了となった様子。

結果、結論としては日本ではそのインテグラーレ目的でランチャの輸入が継続されていたのみであった。

よって、インテグラーレの終焉を以て、正規輸入としての望まれる台数を満たせなくなり、正規輸入として扱われなくなりました。

その後、極東の島国日本に於いては、綿々と細々と、ランチアの並行輸入時代が続くわけです。

が、当然、過去現在多分未来も、イタリア本国を含め欧州では確固とした地位を築いているわけです。それは日本に関係なく・・・

その後、Yの登場。Yと書いてイプシロンと読む、フィアットプントをベースとした小型高級車、これは日本には並行輸入で数百台か?くらい来た模様。エンリコ・フミアによる特異なデザインにより醸し出される雰囲気での高級感、これはランチアでしか為し得ない。

リブラってのも若干数日本いますね。リブラワゴンってのも居る。

で、その後、Yがモデルチェンジして、Ypsilonに至るわけですが・・・
他にも、フラッグシップ・サルーンのThesisも輸入されていたようですが、ついぞ私は現車を見たことがない。(素)

で、現在ではニューデルタに至る。

で、今にいたってってか過去数年、正規輸入が始まるんじゃないかとか言われてますが、こういう噂はまま立ち消えになること怏々として、なので、私は信用しないことにしてます。(笑)

まぁ、ともあれ、並行輸入のみに甘んじているランチアではあるが、車体と部品供給はガレーヂ伊太利屋が綿々と細々と、なので、思ったより困らないのがランチアのいいところ。

なぜ並行輸入に甘んじざるを得ないのか・・・

全ての元凶は、売れない、にあるんですよ。ランチアは。

売れないから正規輸入で扱えない。正規輸入でやるならそれなりの台数が出ないと無理だから。

じゃあなぜ売れないか・・・答えは・・・きっと、日本人にはわかりにくいから。

ランチアというブランドイメージがそういうスポーツ方面のみでなく、欧州のように、高級車メーカーとしてのランチャとして認識されていれば・・・もっと台数が出るのかも、出たのかも知れない。

でも、じゃあその高級感というのはどこで演出するのか・・・もっとわかりやすく、電動肩もみ機とか空気清浄機とかそういうイラナイモンがついてるとか、そういうのだったら分かりやすいんですが、ランチアはそこでなく、デザインや色、存在感という、カテゴライズしにくい側面で独自の高級感を演出する。

そういう、わかりにくいとこが、きっと日本人には向かないんでしょう。

そういうところに価値を見てもらえないんでしょう。誰でもわかりやすい、バッジがどうのこのとか、人から見て受けがイイとか、そういうの皆無なわけですから。

でもね、一回、見て触れてみなさいな。そのランチアの狙う高級車、独自の世界ありますから。
イイクルマですよ。

逆に、敢えてのこれ敢えてのランチアなヒトは、それ選ぶ時点で、自我が確立してますね。

そう、だから、わるいものじゃないから、売れないのが悪いんじゃない。
買わないのが悪いんだ。(意味不明な責任転嫁)

と、ランチアイプシロンを各ジェネレーション並べて眺めてほくそ笑みながら、考えてみました。

現在の在庫

売れちゃったら消すのでリンク切れになってたらごめんなさい。

まるでイプシロン屋とでも言われそうなこの品揃え。いや、他のクルマもありますやります。確かにガレーヂ伊太利屋はよくしてくれていますが、私は別にランチア屋やるわけではないです。イタフラチャンプルー屋ですので。限りなく表向きはノンポリのフリしてますので。たまたまですので。(愁訴)

でも、売れない売れにくい買ってもらえないモノ並べてどうすんだろね、私。
いいんです、わかってくれるヒトが乗って喜んでくれれば。

いや、乗って貰ってわかって貰う、ってのも手ですよ。

“ランチアって知らない。けど気に入っちゃったから乗る。”で乗っちゃって、”私の以外のランチア、初めて見た。”って、こないだ某車山で聞いた名言。
そういう方でも実は堪能していただけるんです。ランチアは。

そう、”来て見て触ってランチアのお店”すら巷には存在しないんだったら、出来る範囲でやるしかあるまい。(無謀)

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