消耗品たるマフラーを、シノゴノあがくより及べるコストで♪
マフラーって、ガソリンを燃やしてでる熱風爆音を消音して、ガスを排出するもの、なわけですが、ガソリン燃やすと全部ガスになるかってば、CO2じゃないH2O(水)が出たりもします。(その辺の理屈は中学高校で習ったらしいのですがジョンさんはスカーリ忘れました。)
ので、石油燃料が燃えて出た水分、それがマフラー内で籠もって、長期的には鉄を酸化させる、いわゆる、錆びてくる。よって、進行の度合いによっては穴が開いて等、傷んできます。
もちろん、マフラー自体が排気熱による熱を持つので、水分は気化してどこへやらですが、ちょいのりばっかりだったりしてその熱が不十分だったりすると、排気の水分と空気中の水分の結露等もあるのかもですが、やっぱり錆を誘発します。
そう、マフラーは焼いてなんぼです。
エンジンはぶん廻してなんぼです。
そういう乗り方してると、長期的に見ると、保ちます。
AT車とかで、低回転域しか使ってないと、溜まった水が飛ばないし、ちょこっとしか乗らないと溜まった水が気化しません。錆を誘発します。
鉄だから、錆びますよ。そういうものです。←って車屋は言っちゃいけないという説がありますが、現実、そうなんだもんしょうがない。
じゃあ、ステンレスならいいかってば、ステンレスは既に錆びてる膜があるってものなので、錆びにくいだけで絶対錆びないモノではありません。
(同時に、下述の溶接とかパテとかでくっつきにくいので、直す段になるとタチ悪いのがステンレス。)
錆びて穴があく。こういったタイコのヘッドの部分に穴が開くのもいる。タイコの胴の部分にあく場合もある。
どちらも、仔細な穴だったら(というか、最初から水抜き目的か穴があいてるのもいますが。)パテ等で埋めて応急処置もアリかもですが、このくらいになっちゃうと応急処置しても応急で恒久になり得ない、パテ盛ってもその下が錆びて剥がれて元の木阿弥になっちゃう、溶接しても、熱掛けた部分がまた錆びてきて穴があくのが明白、つーかそもそも、熱に耐えて圧に耐えて鉄にくっついて相当期間保つパテなぞありはしない、なので、一時凌ぎにすらならない。目先のことで終了します。結局、四の五のしたって遅かれ早かれ、マフラー自体の交換が必要ですね。
タイコに限らず・・・
エキゾーストパイプも錆びてきます。
一枚目、朽ち果てかかってるルノーキャトルのエキゾーストパイプ。下述のBOSALで、上側4千円と下側8千円(カカクヘンコウサレマスタ。)のエキゾーストパイプだが、その下側途中の触媒を移植するやらなんやらが難儀なのと、オーナーの予算的都合で、とりあえず応急処置中の画像。
二枚目、別のキャトルで、触媒の後ろで割れて落ちたエキパイ。オーナーさんと、20年以上保ったんだから優秀との評価でにこやかに交換を請け負いましたよのさ。この差はでかい。
こういうところ、換えた方がいいと思うけども。だって応急処置自分でやったら只かもシランですが、僕らがやったら数千円貰わないと承れない。場合によった亜万金要る。仕事なんで。だからって完璧になる訳じゃない。
そんなこんなを繰り返してたらそのうち買う値段以上になる。
というか、いつかは、応急処置したとしても、どっちみち換えなきゃイケナイ。
錆びてきた部分が補修に適さない部分でも、やっぱし換えなきゃイケナイ。
一時的に何とかなったとしたって、長期的に見てどうかでも、やっぱし換えなきゃイケナイ。
結局南極遅かれ早かれ、その時期が来たら換えなきゃイケナイ。
その場しのぎにしかならない。結局換えなきゃイケナイ。
だったら四の五のしてるより四の五のにお金かけてるんだったら余計にとっとと換えた方がいい。その方が苦労せずおいしいところを早く愉しめる。
さて、換えるとなると・・・
たまーに、斬った貼ったする必要があったりする。
生産時は効率を考えてか、非分割式のマフラーをガバッっと着けちゃってるので、部分的に交換する場合は、測って切ってジョイントで繋ぐ。ルノーに良くある手ですねぇ。画像はKangoo1です。
で、換えるとなると・・・
まぁ順当に行けば皆様尊ぶ純正品が確実なんでしょうが・・・
価格で考えると社外品も捨てちゃイケナイ。今時の社外品は純正以上の品質のモノもある。
(台湾製中国製とかの粗製濫造みたいなものとかは、お勧めしませんが・・・や、もちろん、品質が整ってるモノであれば、吝かでないどころかウエルコネですよ。)
で・・・
Alfa 147用のBOSAL補修用マフラー。
プジョー106用、ボーサルのセンターマフラー。純正が供給終了だが、BOSALで手に入った。但しドンピシャなものはないので、他グレードのものを流用。吊りゴム、クランプもごっそり換えますよ。旧くなったから安価に買えただけの車を安価く適当に直す、は業務ではないじぶんでやっとくれ。そうじゃなくて、好きで乗ってる車なので、本気で臨むべきだと思いますよ。だから、手を抜いて安価くあげようってつもりは毛頭ないのですよ。
左:RENAULT Kangoo用BOSAL補修用センターマフラー
右:腐って穴があいた10年選手純正センターマフラー。
RENAULT 4のBOSAL補修用マフラーと、腹下エキゾーストパイプ。キャトルに詳しい方には突っ込みどころ満載でしょうが、まぁヨシとしといてください。
ちなみにコレ、1台分マニ後から(触媒ナシ)リアマフラーまでで、後述のクランプから吊りゴムまで、全部足しても5マンでお釣りが来るという・・・車屋儲からないわけだ・・・
FIAT Panda1の1,100cc用BOSAL補修用マフラーには、純正相当の素っ気ない出口のと、画像のようにちょっと洒落っ気のある出口のと2種類アル。画像2枚がその手、3,4枚目は純正と同形状のもの。折角換えるならオコノミデ♪、あ、もちろん、入手の可不可のタイミングはありますよ。(訊いてみたらマフラーカッター付きは在庫限りだそうな。)出口が洒落てるのは終了したらしいです。で、5枚目がMT車用センターマフラー。6枚目がセレクタ用センターマフラー。7枚目がリアマフラー。
小洒落ててもふつうのでも、五月蠅いけたたましいって訳でもなく、あくまで補修用、純正相当の音質と性能。で、どっちにしても、純正よりカナーリお値打ちなので♪あ、微妙に錆っぽいのはお約束です。補修用なのでね。(純正でもそうじゃないかと思うんですけども。)
そういえば、下述しますが、吊りゴムやクランプ等も必要に応じて一緒に換えてますよ♪
BOSAL(ボーサル)ってのは、ベルギーのマフラーメーカーです。
(ベルギー萌えしてるのは多分私だけなので、ここでは敢えて萌えを禁じます。)
各自動車メーカーに純正品を納入しながら、自社でアフターマーケット向け補修用マフラーを販売してます。
ボーサルに設定がなかったりしたら、後述しますがWALKER(ウォーカー)社製マフラー、ってのもあります。
さてさてBOSALのマフラー、大雑把に列挙していくと・・・
- RENAULT
- 4 83-92
- 5 74-84
- Super5 3/5Doors 87-96
- Express GTL/GTD 87-91
- Lutecia1/Clio1 1.4 90-98
- Lutecia1/Clio1 1.8 16V 91-95
- Lutecia2/Clio2 1.4 16V 00-05
- Lutecia2/Clio2 1.6 8/16V 98-00
- Lutecia3/Clio3 1.6 05-
- Kangoo1 1.4 97-03
- Kangoo1 1.6 16V 01-08
- Twingo 1.2 OHV 92-97
- Twingo 1.2 SOHC 96-03
- Megane1 1.6-2.0 96-02
- Megane1 2.0 16V 96-99
- Megane1 1.6-2.0 Coupe/Cabriolet 96-99
- Megane2 1.6/2.0 02-09
- Grand Scenic 02-09
- Laguna2 2.0 01-07
- PEUGEOT
- 1007 1.4/1.6 04-08
- 106 1.4-1.6 94-
- 206 1.4 98-00
- 206 1.4 00-08
- 206 1.6 98-00
- 206 1.6 00-08
- 206cc 1.6/2.0 00-07
- 206 1.6 SW 01-07
- 206S16 98-07
- 306 1.8 93-02
- 306 2.0 93-02
- 306S16 96-01
- 306 Break 97-03
- 306 Cabriolet 93-03
- 307 1.6 01-07
- 307 SW 02-07
- 406 2.0 Sedan 95-99
- 406 2.0 Sedan 99-04
- 406 3.0 97-99
- 406 Break 2.0 95-99
- 406 Break 2.0 99-04
- 406 Break 3.0 97-99
- CITROEN
- 2CV 70-90
- C2 1.4/1.6 03-08
- C3 1.4/1.6 02-08
- C3 Pluriel 05-08
- C5 2.0 02-08
- FIAT
- Panda1 1.1 MT 93-03
- Panda1 1.1 Selecta 93-99
- Panda1 4×4 1.1 91-03
- Panda2 1.2 03-
- Panda2 4×4 03-
- Multipla 1.6 99-04
- Alfa Romeo
- 147 2.0 TS 01-05
- Lancia
- Y 1.2 97-01
という蒼々たるラインナップ(勿論全部いつでもあるわけではありません。)
ANSAとあわせて検討してイイかも。でもANSAは補修用マーケット撤退の方向っぽいので・・・(アルモノダケ?)
まぁ、純正品より安かったりしますので、合わせてのご検討でイイのではないかと思います。
(ってか、ルノー4のリアマフラーとか、1.5万円くらいだもん。溶接して直す時間と手間考えると換えちゃった方がいい気が、しませんか?)
と同時に、純正より若干安かったりするマフラーの吊りゴムとか、差し込み部に塗って排気漏れを軽減させるパテとか、色々あります。
皆様よく逝かれるとお嘆きの・・・
Lutecia2/Clio2のマフラーハンガーとか・・・アリマスアリマス♪
RENAULT 4のマフラーハンガーとかクランプとか・・・アルシ。純正より安価いし。と思ってタノも束の間、デカいマフラー用のマウント、純正は供給終了ってホント?しちゃったらすぃく。BOSALはまだあるみたい。あるうちに換えておくべきだねぇ。換えない売れないとBOSALもやめちゃうかもねぇ・・・
その他様々なマフラー吊りゴムと、マフラーパテ。
パテは、市井のより使いやすいらしいですヨ。
で、BOSALに設定がない場合・・・
WALKER(ウォーカー)社製マフラーってのも、ラインナップはチト少ないが、意外と補完できて手に入ります。
こんなラインナップ。(弊店に関係しそうなトコだけ。)
- Alfa Romeo
- 1300-2000 GTV(’71-’78)
- Giulia Super (’63-’79)
- Spider (’86-’94)
- 164 3.0 V6 (’93-’98)
- Autobianchi
- A112 (’77-’87) (Abarth以外)
- CITROEN
- DS21/23 (’68-’74)
- FIAT
- 500/500R/126 (’57-’76)
- Punto2 1.8 HGT (’99-’06)
- Multipla 1.6 (’99-’03)
- PEUGEOT
- 106 XSi/S16 (’94-’00)
- 106 S16 (’01-’04)
- RENAULT
- 5 Alpine (’81-’84)
- Super5 1.7 3/5Doors (’87-’90)
という感じで、補完できたりもします。
選択肢が増えるというのはイイコトなんですが、増えちゃうと消費者が悩んで結果ヤシの木の廻りを堂々巡りしてバターになって本来の目的を果たせなくなっちゃう場合が怏々としてありますので、そんな時は餅は餅屋にご相談下さい。その為に私共が居ますので。
植民地の獲得に満足できず,奪った土地をまた奪い合う帝国主義国(サンボの中の虎)。その片棒を担ぎ,「くるま」を売りつけようとする策略にすすんではまってった人たちはバターを食べられないが,もうイタ・フラ車地獄(天国?)から逃れられない後悔というビターな味は味わえるでしょう。
内需拡大を推進しなきゃならん時期に、輸入物を愛でてる私はなんたるちーや。
でも、イイモノはいいんです。どうでもいいものも輸入でイイですが。