RENO blog

（2023年5月28日　福井県・金津創作の森にて）

Morita（以下M）／晴天率の高いFrench Toast Picnic（以下FTP）ですが、今回も晴れましたね。

Suzuki（以下S）／過去、雨の日もあったけど、数えるほど。French Blue Meetingとは好対照だよね。しかし、このイベントも毎回こうやって参加しているクルマを見ると、恒例化というか、高齢化というか、そんな感じがするね。

M／うまいこと言いますね。

S／そもそも旧車が多いので、新しく増えるわけでもないから仕方ないんだけど。

M／「ああ、今年もあのクルマ来てるな」とか、オーナーさんは知らないのに、クルマは毎年見てる。生存確認的な感じもします。

S／確かにね。

M／では、まずラリーに参加するクルマから見ていきましょうか。

M／プジョー106ラリーとシトロエンサクソVTSです。106ラリーは1.6Lシングルカムですね。サクソはイタリア国内で開催されているサクソのワンメイクレース用車両です。

S／テンロクラリーはエアコン付いてないんで、日本で乗るのためにはエアコンは付けたい。でも、かなりの大改造が必要なので数台で止めちゃったんだよね。なので、エアコン付きテンロクラリーはかなり貴重。

M／そうですね。その貴重なテンロクラリー、廃車にしてしまって心が痛いです……、はい（元・オーナーより）。

S／その後にS16の装備簡略版ラリーが出たんだけど、途中からアルミホイールや電動ドアミラーが付くようになっちゃって、だんだんS16と変わりがなくなってきちゃった記憶があるな。

 

S／おお、19（ディズヌフ）！　ジウジアーロのデザインだけど、地味だねぇ。当時、ジヤクスが正規輸入を試みて、若干輸入したんだよ。

M／現車は初めてみたかも。

S／昔、9（ヌフ）に乗ってたことがあって。まぁ、冗談で手に入れたようなクルマだったんだけど、あれも地味だった。でも乗ってみると横サンクのセダンみたいな位置づけで、しみじみ「いいなぁ」と思えるクルマだった。リアサスのつくりが違うのかなぁ。もっと懐が深い感じ。21ほどではないにしろ、小さいフレンチサルーンだったね。

M／ルノーはそういうクルマ、多いですよね。オーナーさん、20代なのかなぁ。若いのにすごい。長く維持していってほしいですね。

 

M／ベルランゴです。この個体もイベントでよく見かけますよね。

S／きれいに乗ってるなぁ。

M／これ、個人的な感想ですけど、ベルランゴって初期型の中古車はちょくちょく見かけますが、このS2はあんまり見かけないですよね。

S／初期型は新西武自動車が正規輸入を目論んだけど、中止になったはず。でもデモカーとして入ってきたし、並行でも入ってるから初期型はそれなりに国内にいる。初期型のベルランゴ／パルトネールのやる気のない感じはけっこう好きだけどね。

M／2代目も見ないですね。

S／2代目ベルランゴの並行はお客さんでいたよ。初代から各段の進化を遂げてたけど、エンジンがいかんともしがたかった。低回転でおいしいところが終わっちゃって、後は惰性で回るようなエンジンだったなぁ。

 

M／5代目のエスパスになるのかな。

S／2021年のイニシャルだね。乗ったことないけど、たぶん「陸を往く巡洋艦」風情なんだろうなぁ。ルノーの威信をかけたラージサルーン。過去、エスパスでいまいちだと思ったことがない。

M／確かにエスパスは快適に長距離を移動するために必要なものがすべてそろっている感じでした。

S／そう。装備や見てくれじゃない。そんなん普通でいいんですよ。私に求められるのは、乗客をいかに快適に遠くへ運ぶか。それ以外は普通でいいんですよ。それが私ですが、何か？　って訴えてくる感じ。

M／そういえば、エスパスは6代目が発表されて、それは完全にSUVのなっちゃいましたね。そういう意味では5代目はまだミニバンのエッセンスを残していますね。

 

M／新しいアルピーヌもちょくちょく見かけるようになりました。

S／これ、2017年の発売なんだね。もう5年も経つんだ？　出たときは変えもしないのに、グレードや装備やなんやかんや検討したことがあって、結果、僕が求めるものは当時「Pure（ピュール）」っていうベースグレードだった。仰々しいイスはいらんし、余計な装備もいらん。ハイパワーであっても使いこなせないし。

M／うんうん。

S／その後にSとかGTとかRとか出たけど、スタンダードなモデルでいいよ。ビジネス的にはそういうモデルがあったほうがいいんだろうけど、見せびらかすようなクルマでもないし。スタンダードなのをサラッと乗るほうがかっこいいと思うんだけどなぁ。だってA110だよ。ベストA110は1300S！　デカいエンジンなんていらないし、それを振り回せるようになってからすごいのを買えばいい。

M／ちなみに大分ナンバーです。遠くからお疲れさまです。

 

M／このAXも大分ナンバーですね！

S／モレッティのヘッドライトも当時の流行を思い起こさせるね。もう見なくなったけど、AXも根強いファンがいるよね。僕的にはもう触り倒したんで、お腹いっぱいかなぁ。2004年くらい、店を始めたばかりのときにAXばっかり売ってた時期があって、いま思えばあの辺が最後の華だったなぁ。

M／AXもそうだし、106もサクソもそうですよね。部品が手に入らないのはかなり深刻だし、それが改善していくこともないですからね。

S／うちも場所と時間とお金があるならいいけど、日常の業務をこなしていたら、なかなかここまで手が回らない。

 

M／鮮やかなグリーンが特徴的なトラフィクです。

S／以前、ヴィブルミノリテでも取り上げたよね。

M／見た目はデカいですけど、乗ってみるとそうでもないんですよね。

S／うん、僕は最近、見た目もデカいと思わなくなってきた（笑）。

M／そうですか？

S／まぁ、クルマ全般が大きくなってるからマヒしてきたのかも。でも、乗るといいよね。パッセンジャー（乗用仕様）は商用の派生モデルなんで、エスパスと比べると無骨なところが多いけど、それがまたイイんだよね。値段はかなりギョッとするけどね（笑）。ユーロ高だし、この状況が改善するとも思えないからあきらめムードだけど……。

 

M／みんな大好き、初代イプシロンです。しかも前期型！　僕、当時106を買うときにこれと迷ったんですよねぇ。しかも外装と内装の色も最高！

S／エンリコ・フミアは偉大だよね。それにしても、これと同じ配色のイプシロン、むかし売ったなぁ。

M／あ、そういえばヴィブルミノリテでも紹介しましたね。ん、あれは後期型だったか。

S／ああ、後期型だったような……。象さんマークがついてるけど、これは後から貼ったのかな。

M／そうかも。

S／初代イプシロンも10年以上前は狂ったように売った。あの頃でもなかなかいいクルマがなくて、距離や色が大外しでなければ、いいやって感じで仕入れて売ってたよ。

 

S／（シトロエンのプレミアムブランド「DS」のクルマを見ながら）そういえば、DSってどうなってるんだっけ？

M／普通にクルマ出してますよ。DS3からDS9まであります。

S／へぇ。でも、うちらの世代でDSといえば、こっちだよね。

M／間違いないです。

S／それにしても、すごいクルマだよね。デザインも機構も。結局、このクルマに追随するモデルはいなかった。できなかったのかな？

M／そうですね。

S／高速道路で走ってるのに遭遇するとさ、一瞬抜こうか躊躇うもんね。

M／ああ、その感覚、わかります。何と言うか神々しいので、自分ごときがこのクルマを抜いていいのかと（笑）。

S／そうそう。眼福眼福、ご利益ご利益、オーケー、テイクオーバー、ディイエス！ってグループ魂ばりに歌って軽く抜いたけど（笑）。

M／ははは、なんか神社仏閣と同じ存在なんですよね。走ってるのを見ただけで拝みたくなるような……。

 

M／フランス車ではありませんが、かっこいいですね。

S／うん、フランス車ではないけど、シリーズ1のパワートレインはルノー16（セーズ）からの流用なんだよね。

M／そうなんですか。白いボディが眩しい……。

S／ヨーロッパってさ、後ろのナンバー、左にオフセットされてるのが多いんだけど、オフセットさせる理由がよく分かんないんだよね。

M／確かに。何か塞いでるわけでもないですよね（ナンバーを覗き込む）。あっ！　ちゃんとセンターにナンバー灯を取り付ける跡があります。

S／ということは、後からオフセットさせたんだ？　うーん、なんでだろうね。

 

 

 

M／ということで、今回はこんな感じですかね。FTPはラリー出走組は常連さんで決まってきているので、一般駐車場を見るのが楽しいですね。

S／そうだねぇ。そういえば、次はミラフィオーリ？

M／ああ、そうです。もうすぐですよ。6月4日。またレポートしますか。

 

 

PHOTO&REPORT／Morita Eiichi

 

 

This entry was posted on 金曜日, 6月 2nd, 2023 at and is filed under vive le minorité. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.