- New Dacia Logan MCV Laureate 1.6 16V
- ハンドル位置 左ハンドル
- トランスミッション 5速マニュアル
- ドア枚数 5ドア
- ボディーカラー 各色(メタリック塗装は別途オプション)
Dacia(日本語表記は仏語読みをそのままカタカナにしてダシアにしています。)は、日本では全く知名度のない自動車メーカーです。所在地はルーマニア。従前はルノーのクルマをノックダウン生産していましたが、しばらく前に本格的にルノーの資本が入ったらしく、事実上子会社化?な企業らしいです。
そのダシアが、数年前に、突如Logan(ロガン)をリリースして、瞬く間に欧州諸国でわらわらと見るクルマになりました。
ルノーの旧型プラットフォームを巧みに生かして、プライスバスターたる価格でリリースされ、その真価を認められての躍進です。
そう、欧州では、”メガーヌクラスのクルマがクリオの値段で買える!”な訳で・・・合理性を尊ぶフランス人的には、アリなクルマな訳ですよ。
当初はセダンボディから始まり、その後、ピックアップ等々ボディヴァリエーションが増え、MCVと呼ばれる、5枚ドア(リア観音開き)のステーションワゴンが発売されました。
(ちなみに、ハッチバック版はSandero(サンデロ)と呼ばれます。)
その辺りまでは、まぁさもありなん、な訳ですが・・・
驚いたのは、そのMCVには、7人乗りヴァージョンが実在する。
しかも、安い。
が、ユーロは高い。(当時)
であったのですが・・・
ユーロ高も一段落ついたので、興味あって買えるなら遥か日本の島国で写真だけ眺めてお手々後ろ、しのごの言うだけってのは、本来の私の性格ではないので、高くて買えないならしょうがないが買えるなら買ってしまえ!で、1台買ってみました。
(我ながら無謀だなぁ・・・)
まず、絶対譲れないのは、ドア枚数と座席数。5枚ドア7人乗り。
エンジンは、この先いつまで乗れるのか、はてそもそもナンバーつくのかに嫌疑のあるディーゼルはやめて、ガソリン、1.6のSOHC又は16V・・・でも、車重1.3t近いわけだから、パワーはあって困るものではない。そもそもマニュアルなので、ロスがない分1.6の16Vで充分、というか、それくらいは欲しいでしょう。
そもそもこのエンジンはルーテシア2やカングーで見慣れた、信頼性おけるものなので、疑問符打つことなく決定。
グレードは、わざわざ装備を省いて安くするとホントに安物になっちゃうので、最上級たるLaureate(ロレアート)に決定。というか、1.6の16Vだと、それしか選べない。(笑)
で、Laureateの標準装備品の検討・・・
- 安全装備
ABS・エマージェンシーブレーキアシスト
運転席・助手席エアバッグ
フロントシートベルト3点式・高さ調整
リアヘッドレストx3 リアシートベルトx3
イモビライザー
スペアタイヤ - ヴィジブリティ(視界?)
電動ドアミラー(デフォッガー付)
フォグランプ
リアデフォッガー
ハイマウントストップランプ - 操作系
パワーステアリング
積算計
6ファンクション計器 - 空調
風量調整(4速)
内気循環 - 快適装備
集中ドアロック・キーレスエントリー
フロントパワーウィンドウ
ティンテッドガラス
ルームランプ・マップランプ
助手席コーテシーミラー
荷室照明
灰皿・シガーライター
キー付き燃料キャップ - エクステリア
クローム・ボディ同色グリル
ボディ同色バンパー
サイドプロテクター
ルーフバー - シート・内装
運転席高さ調整・ランバーサポート
1/3-2/3分割可倒式リアシート
3列目1/2-1/2分割式シート
Muscade/Plissファブリックシート
メタリック風センターコンソール - 収納系
ドアポケット
グローブボックス
ボトルホルダー
前席裏ポケット - タイヤ・ホイール
15インチスチールホイール・ホイールキャップ
をお、あって然るべきモノは大抵あるじゃないか!
さて、オプション。
- エアーコンディショナー
- サイドエアバッグ
- リア頭上小物入れ
- カーゴネット
- リアパワーウィンドゥ
- レザーステアリング
- アルミホイール
- ホイールキャップなし
- カーオーディオ(欧州仕様)
- パックオプション(エアーコンディショナー・カーオーディオ)
Pack Conditionnement d’air et Radio CD、エアコンとカーオーディオの、いわゆるパックオプションですが、コレ頼むとラジオが欧州バンドの日本では使えない要らないカーオーディオがついてきちゃうので、見送り。(一説にはSONYの汎用品が純正らしいですが、日本ではSONYのカーオーディオ自体がナイ。)
でも、極東の亜熱帯日本ではエアコンは必須です。ので、必須。
サイドエアバッグ・・・安全性を考えると欲しいが、クルマの本質にはあんまし関係しない割に高いので見送り。
リアパワーウィンドウも日本人ですので、要ります。
今時だったらアルミホイールも欲しいしで、コレは装備。
カーゴネットも試しに頼んでみよう。
リアゲートは観音開きのみ。カングーの場合、ハッチバックだと実はあの巨大なハッチが、雨の日は屋根代わりになって非常に具合がいいんですが、それはあのカングーの車高がもたらすもの。ロガンMCVの車高だと、頭ぶつけます。(笑)
なので、観音が宜しいかと。
とかしのごのやって、丁度本国のマイナーチェンジもあってそれを待って、で注文したのが、このダシアロガンMCVロレアート1.6 16Vです。
で、待つこと数か月で到着したロガンは・・・
思ったよりイイクルマ、かつ、思ったよりルノーです。
各部いろんな部品に見え隠れするルノーの面影。リアにBy RENAULTのエンブレムは真実。そう、ルノーの旧型を巧みに利用して作った車な訳で・・・
で、安っぽいかって言うと、そうでもない。旧世代ルノーの品質感以上のものがあります。
なぁ~にぃ~!やっちまったなぁ~!を覚悟していた私はカルーク肩すかしくらいました。
と同時に冷静に考察してみると、出きっただしがらの熟成の進んだ部品を多用してる訳だから、信頼性は充分期待できるでしょう。
思ったより、いいくるまです。うん、Think big, pay littleだ。
あ、カーゴネットは7人乗りには無益な装備でした。(笑)
オプション等指定しなければ、250万を切る価格で、新車の7人のり5速左マニュアル車!
カーオーディオは心配なさらずとも、なかなかイイカンジに純正チックなものが国産でありますし、お好みの1DINのモノつけてもよし。ClarionのDB265が雰囲気だと思いますよ。なんで敢えてそれかって?イルミネーションの色と質感がそれっぽいんです。たぶんさも純正の如く収まってくれるはず。しかも安価。
さすが廉価車、スピーカーすらついてません。が、今時手ごろな価格でいい音するスピーカーもあります。Hertz Energyシリーズあたりでも1.2万くらい。
全部で3.5万円くらいで着けれます。
このプライスパフォーマンスを体験したい、Megane1,Clio2に郷愁を覚えつつも、家庭の事情等で7人乗りが必須、でも左マニュアルに乗りたいという重箱の隅の方、いかがでしょう?
という感じで、クルマが日本に到着して、乗ってみたんですが・・・
思ったよりイイ。
まず、巷で言われてる”安物”感は薄い。必要な装備はもちろんあるし、各部の作り込み・質感も、現代のルノー車と大差ありません。まさしく、クリオの値段でメガーヌが買えるとはよく言ったモノで・・・
あ、でも、細部を眺めるとそこはかとなくコストダウンを垣間見えます。シートのヒンジが丸見えとか、リア観音開きのヒンジを隠すベロが安っぽいとか、テールランプの基盤が覗こうと思えば覗けるとか・・・
でも、それらは、それこそ(笑)で納得できる範囲だと思います。イヤならメガーヌワゴンをお勧めしますし。
セールスポイント、下世話な言い方で”売り”である3列目のシート、身長180cmの私が乗っても、過不足ないくらい。そりゃもちろん前列中列と一緒とは言いません。それを求めるならエスパスへ行こう。で割り切れて後悔しないくらい。床が高い分若干膝は上がるが、まぁこのくらいか、というくらい。もちろんシートベルトも3点式が装備されておりますので、安心。
3列目はパタパタ畳むとその後のカーゴスペースが割と広く使えるのも特筆モノ。しかも脱着を容易にしてあるので、本気で荷物積むときは3列目とっぱらっちゃえば、かなーり、積めます。
その際にカーゴネットが真価を発揮するはず。(そう、このコ、2列目の後に着くんですねぇ・・・考えればわかるだろ、ヲレ。)
リアシート頭上の小物入れ、オプションですが、カングーの前席頭上にあるような感じのモノですが、視界も妨げないし便利そうだし、これは必須にしときたい。
リアのパワーウィンドウも日本人的には欲しいですね。これもオプション。
サイドエアバッグ、アルミホイール、ホイールキャップなし、レザーステアリング、メタリック塗装もオプション。このへんはお好みで。
乗ってみると、7人乗りを想定した足回りは思ったより締まっていて、でもその具合は乗用車のそれ。カングーよりも遥かに上質。そりゃそうだ先方は商用車上がり。こちらは純然たる乗用車な訳で・・・
ハンドリングもルノーのそれですよ。もう、多分菱ヲタも納得、の筈。うん、足に関しては、メガーヌ2に近いかも。ハンドリングはメガーヌ1チックではかなろうか。
タイヤがDEBICAというポーランド製タイヤを履いているのに、この好印象は、妙にパターンがミシュランチックだと私が勝手に思ってるDEBICA PASSIOの出来が思ったよりイイか、ロガンMCVの足が非常にいいか・・・でも、充分愉しませてくれるはず。
数万キロ走った後で、MICHELINとか、BridgestoneのB-STYLE以上(SNE@KERは避けたい)とか、YOKOHAMAでもいいですが、そのへんを履かせると、きっと真価を発揮するかと。
モシカシタラ、スッゲイイカモシンナイ。
エンジン、1.6 16Vを選択したのも正解で、重めのボディを引っ張るにはこれくらいのパワーとトルクは必要でしょう。で、車速が乗ってくれば、思ったよりイイカンジの加速をもたらしてくれます。割とトルクが太い1.6 16Vエンジンだからでしょうね。また、MTだから、パワーロスがないから、というのもあるでしょうね。
やはりクルマはマニュアルだ。
ただ、新車時に使ってるエンジンオイルがヤグい(よくないの三河弁?)のか、ちょっとがさつさが否めない。これは数千キロ乗ってあたりがついたらYACCO VX-300に換えましょう。その際にミッションオイルもBVX-600にすると、モアベターよ、きっとね。
これは普通のルノー車でもあるので、きっとこういうものです。
ボディカラー・・・
- ソリッド
369 Blanc Glacier (白)
61H Bleu Marine (青)
21D Rouge Passion(赤) - メタリック(オプション)
RNA Bleu Extrême (青・現車)
RNZ Bleu Electrique (青がかったグレー)
KNM Gris Basalte (ライトグレー)
KNA Gris Comète(濃いグレー)
D69 Gris Platine (シルバー)
RNF Bleu Minéral(青緑)
B76 Rouge de feu(赤)
676 Noir Nacré(黒)
からお選びいただけます。大抵の色はルノーと共通ですが、お察しいただけるとおり、現車を各色日本で見たいというご要望にはなんともお答え致しかねますので。
さてさて、そう、だから、で、総じて、重ねて言います、本体、というか、ものの本質は、安物じゃないんですよ。敢えてもう一度言う、安物じゃない。
プチカングーというか、商用車の乗用仕様を選ぶか、乗用車を選ぶか、そういう意味で、同じ土俵に上げても宜しかろうなクルマです。と同時に、7人乗れるメリットも併せ持つ。で、Meganeクラスのボディーサイズ・・・
それは、ダシアロガンMCVというクルマ。
としてご検討いただくと、プライスパフォーマンスは絶大です。
現車をご覧頂いて新車をご注文いただくもよし、現車ご購入も、ご相談承ります。但し、価格は受注時の為替相場により変動する場合がありますのでご承知おき下さい。
なので、買う買わないはご検討いただいて、実際の値段は買うタイミングで考えた方がいいですよ。
で、問題は、ダシアをどこの国のクルマとカテゴライズするか・・・まぁ今時、ルノーでも生産地はフランススペイン韓国その他諸々いろんなとこで作ってるわけだし、ダシアはルーマニアだけどもクルマはルノーロガンで売ってる国もあるわけだし・・・なので、仏車と便宜的に分けてみました。(諸説飛び交うだろうなぁ。でも、それって大政に影響ないっすから。)
なので、欲しい方はこちらからご相談下さい。見ーたいーだけーの方は、ご自由にどうぞ。カタログ頒布とかしてません。それほど売れるわけありません。ご了承下さい。