出典:AUTOCAR JAPAN Vol.070 2009-3
慎ちゃんのクルマ寄席
旧い記事ですけどね。
市場原理とは恐ろしいもので、嫌なら買わなきゃいい。創る側は買って貰うのが目的だから、それ相応嫌がられず買ってもらえるモノを創ろうとする。
で、いつしか逆転してしまう。
いいものを創って買って貰おうという本来目指すべき目的から逸脱して、買ってもらえるものを作るが目的になってしまう。
そう、本来のいいものの価値ではなく、買ってもらえるものが価値となる。
そんなん机上の論理だ、確かにそうだ。
だって、買ってもらえなかったら立ち行かないんだもん。
その微妙な狭間は、創る側が悩むところで・・・
じゃあ消費者側は、このご時世、そのものの価値感が希薄になったり、どこでも似通った同じようなモノばっかし跳梁跋扈してきたりで、差別化が図れず理解できず、結果、一見見てくれ安い方とか、なんぞやが優遇されてて安いですよにまま靡きがちで、本来のそのものの価値を見失いつつある。
で、それしか売れなくなって・・・
結果、いいものが売れなくなってくる。
で、ヤメちゃう。
そうなるとどうなるか?思い知るのは創る側が最初ではあるが、次に誰がエライ目に遭うか・・・
多分、最終的には消費者に返ってくる。
いいものが手に入らなくなる。
安くてみんな欲しがる普通なものばっかりになる。
(ま、それで満足できれば、それはそれでシアワセなのかもしれませぬが・・・)
うん、市場原理って輪廻してるんですよ。
モノが売れてお金が廻って、きっとそのお金は巡り巡って自分に返ってくる。
自分だけが得して儲かってよかったね、ってことは表面的なコトでしかないのではないか?
と思っちゃうんですよね。
クルマとそれ以外の文化や、その他よしなしごとをイイカンジの文章と写真でまとめて、独自の視点やら切り口やらに溢れた、読めるクルマ雑誌が、休刊とな・・・
そりゃそうか、本は売れない広告は入らない、採算取れなきゃ止めるのは致し方ない。
例え、イイモノを創っていたとしてもね。
と、NAVI休刊っての聞いて、思っちゃうわけですよ。
とかなんとかいっちゃったりなんかしちゃったりなんかしても、売れなきゃご飯食べられないのでねぇ。
でも、思い知らされてもこちとら命かかってんで、しぶといっすよ。
そんななかで何とかしてる程度の低レベルな争いなので、私は私を助けてくれるヒトしか助けてあげられないし、すんげぃく低レベルなお助けしかできませぬが・・・
ま、がんばります。
「NAVI休刊」の情報には驚きました。
数多ある自動車雑誌の中でも
「NAVI」は個人的に好きな雑誌の一つです。
10年10万キロストーリーや
海外の広告を紹介する小さなコーナーや
巻末のクルマ価格表に添えられたコメント
などが読めなくなるのは
非常に残念です。
うーん、残念だが、私買ってなかったし広告も出してないので、文句は言えないな・・・