2014年10月18日(土)、19日(日)の両日、長野県・車山高原にて「French Blue Meeting 2014」が開催された。28回目を数える同イベントは、悪天候に見舞われる印象が強いが、今年は2日間とも完全晴天という最高のイベント日和となった。
「いつもは雨傘必須なのに、今回は日傘がいりますね」とは、参加女性の談。なかには「10年に1度の好天」なんてたとえる人もいるくらいだ。たしかに雲ひとつない青空からは、手をかざしたくなるほどたっぷりとした日差し。やはり屋外イベントは天気がすべてだ。悪天候だった去年よりも参加台数が多いし、何より皆さん笑顔でイベントを楽しんでいる。
さて、これまで「French Blue Meeting」のイベントは、参加車両を肴にあーだこーだ言う定番の内容だったが、やるほうも読者もさすがに飽きてきただろうということで、気になるクルマをショートバージョンでサクサクッといっちゃいましょう(内容は変わってないという……)。
Morita(以下、M):いやぁ、晴れましたね。
Suzuki(以下、S):晴れたねぇ。
M:テント村の奥にあるビニールハウスの屋根が破れているのが気になりますが、まぁ、気にしないで行きましょう。
M:XTといえば206ですが、106は珍しいですね。5ドア。
S:プジョージャポンが106XSiの輸入を始める前に、ラリーは並行で輸入されてたんだけど、それ以前に1.4のXTとかが若干数、それ以降にグリフとかも若干数入ってるんだよねぇ・・・ソノウチの1台なのかなぁ? イイナァ。
M:この方、ネットでつながりのある方で高知からいらっしゃってます。ラリー好きにはたまらないですよねぇ。ツボを押さえたモディファイにセンスを感じます。エンジンはMi16を載せてるみたいですよ。
S:ほー。そういや本国には最初っからMi16が載ってるグレードがあったよねぇ。いや、なかったかな……。
S:このバンパー、すごいな。
M:塗ってあるんでしょうね。シートもえらいきれに張り替えてる。
S:不思議だ……。
M:北米仕様?
S:北米って、確か「シールドビームしか認めません」かなんかで、規格モノのライトに換えてるんじゃないかなぁ? で、ディレクショナルだっけ? あの舵角で照射方向を変えるのも省いてるんじゃないかなと思う。DSじゃなくてIDってトコに萌えますねぇ。
M:こういうキャンピングカーはあまり明るくないですけど、クルマ本体のメーカーと架装メーカーが入り混じって何が何やら(笑)。
S:うろ憶えなんだけど、イギリスではプジョーの商用車ブランドがタルボだったような気がするんだけどなぁ。
M:そういえば右ハンドルですね。
S:うーん、違ったかもしれない。距離がマイルで燃料がガロンなメーターなのかなぁ?
M:これ、最近の商用車で稀に見るかっこよさがあると思うんですが。
S:いいよねぇ。
M:(荷室をのぞく)クルマもマニアックですが、荷室には「AJP」というポルトガルのオフロードバイクが載ってます。これまたマニアック!
S:プジョー205 CTi。もう見かけなくなったけど、これはきれいに乗ってもらってるね。
M:そうですね。ホロも張り替えてあって、色もオシャレです。
S:こういうさ、過去イイネって言われてたクルマを、イイネと言いながらお手々後ろじゃなくて、本気で仕上げて乗ろうってのは、お手伝いしたくなるよねぇ。文化財の動態保存に、少しくらいの苦労は厭わないのです。椎名林檎の幸福論じゃないですけども。
M:2CVにはいろんな仕様がありますが、ペリエは珍しいですね。
S:当時「ペリエを飲んで2CVに乗ろう!」みたいなキャンペーンがあって、キャラクターのゴリラがいろんなところに付いてるんだよね。
M:へー。
S:ボンネットのゴリラは何を書きたかったのか、よくわからんけど(笑)。
S:ルノーの最上級グレードだね。
M:トゥインゴにレザーシート! 贅沢!
S:バカラからイニシャルパリになり、イニシャルになる。日本ではナゼカエクスプレッションだったりしますが、高級車の系譜ですなぁ。いやもちろん、クリオやメガーヌ、ラグナ、エスパスもこれ以上ないってくらいいいよね。高級車だもんなぁ。
【総括】
過去、もう何回FBM行ったかワカランくなっちゃったけど、次第に旧いクルマが減っていくような気がする。もちろん、あえて向こうから持ってきたり、国内にあるのを起こしたりしたんだろうなってのも居るけど、減少の一途を辿ってる気がする。昔はそうやって頑張って起こした旧いクルマとか、新しいけど誰も買わない、が、欲しいからあえて選んだクルマ、そういうのの御披露目がFBMだったような気がするんだよね。でも、いまは金払えば買えるクルマを見せびらかすために来るってな感じになっちゃった気がする。あえて臨むって、それってすっげゼイタクな楽しみであって、いまやそのゼイタクができない、堅い線しか追えない時代になりつつあるのかな? なーんて思うけども。それこそ、椎名林檎の幸福論みたいな、ストイックな悦びってのは、もう流行らないのかなぁ? いやはや、それが弊店の役務であり業務なんだけどなぁ……。もうアウトオブデートな気がしました。率直に。
しかし、弊店は折角のヘンナクルマ屋だ。靡いちゃいけない、流されちゃいけない、楽な方に行っちゃいけないってことを、さっき自己批判の末、総括したのであります。
※毎度のことですが、内容はその場のノリでしゃべっていることが多々ありますので、多少は間違ったことを言ってる可能性もありますが、ご容赦ください。あとFBMにご参加した皆さんのお車、勝手に撮影しちゃってすいません。もし「載せないで!」という方がいらっしゃればご連絡ください。すぐに削除いたします。