車を修理する、ということ。


かけるコスト、についての客観的考察。

動機は、エンジンヘッドガスケットが抜けた車を仕入れたことから始まります。

オーバーヒートによりヘッドガスケットが抜けていました。
まぁそれは、ヒートさせたまま走ったのか、ヒートしたのに気づかずに走っちゃったのか、その辺は推測の域を超えることはできないのですが・・・

他への影響がさほどでもないことを見込んで、もちろんその辺もチェックしながらですが、ヘッドガスケットを換えて、必要であればヘッドを面研して、外すなら一緒にタイミングベルトやテンショナー、ウォーターポンプ等を換えてやるわけです。

いわゆる、エンジン上側オーバーホール、みたいなもんで、実際は部品代技術料合わせると数十万、作業期間数週間の仕事、になるわけです。

簡単に確実に完遂しようと思ったら、エンジンを新品に積み替えるのが確実ですね。
でも、まだ直せるし。だったら直しましょう。

で、別の話で・・・

とあるお客さんの電動ドアミラースイッチがイった様子。
分解してしげしげと眺めたら、プリント基板の一部が剥離して切れている。
試しにハンダ盛ってみたら、動きました。

でも、ハンダ盛った、イコール、ハンダは自重がある分、剥離しやすくなっているプリント基板に背負わせていると、振動等でひび割れたり新たな剥離を引き起こす可能性もある。

簡単に確実に完遂しようと思ったら、スイッチを新品に交換するのが確実ですね。
でも、まだ直せるし。だったら直しましょう。

ん?

なお、どちらも、やった具合の内容も含めて受け入れてくれて、私どものことを信じてくれる方じゃないと、お勧めできる方法じゃないですね。
完璧を求めるのであれば、やっぱ交換しましょうか。

でも、そこに携わる時間もコスト、なんです。
所要時間をアワーレートで換算すると、交換するのと直すのと、どっちが確実で割に合うか、の勝負、です。
原因を究明して、その対策を如何にするか。

総ずると、最近は直すという行為が割に合わなくなっているのも事実、なんです。
乗りたければ直すし、直すにはそれ相応のコストがかかるし、確実なのはごそっと換えてしまう、わけだし・・・の無限ループ。
カードはいくつもあります。どれを選ぶか、選ばずに済むクルマにするのもカードの一つ。
続きはWebで。(違)

signale a : 木 - 4月 27, 200604:57 午後        supérieure     


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